10月5日に亡くなった米アップルの創業者・会長のスティーブ・ジョブズ氏。今年1月に、病気治療に専念することを理由に休職。8月24日には最高経営責任者（CEO）を退任し、会長に就いていた。突然の訃報に、日本でも多くの追悼の声が聞かれる。

　退任時にはすでに体調が悪かったのでは、という憶測が流れるなかで、ソフトバンクの孫正義社長は、「CEO退任後もとても元気だった」と話した。孫社長は、現CEOのティム・クック氏の「世の中の人は、スティーブは具合が悪くなったから引退したと思っているかもしれないけど、元気だよ。CEOを降りるときも、『まだアクティブに仕事するんだからな』って言ってた」という発言を紹介。またクック氏は、10月5日に孫社長がアメリカで面談した際も「スティーブはとても元気だ。いつまでたっても自分のボスはスティーブだしね」と語っていたという。

　そんななかでの突然の訃報。アップルファンも深い悲しみに暮れた。10月6日から、アップルストア銀座店の店頭には多くのファンが訪れ、花を手向けた。献花台は設けられていないが、入り口の脇には花やアップルのロゴマークであるリンゴ、ジョブズ氏の写真、メッセージなどが置かれ、多くの人がジョブズ氏の死を悼んでいる。

2011.10.28追記：特別企画ページを開設しました
・1983年からの過去記事で振り返る、アップルのスティーブ・ジョブズ氏の「革新」