この年末年始、ついに薄型テレビの購入に踏み切ったという人も多いはず。しかし、やんちゃ盛りの子どものいる家庭や、室内でペットを飼っている家庭、「Wii」などリモコンを使ってゲームに熱中する人は注意が必要。液晶テレビの画面は衝撃に弱いので、キズが付いてしまったら、修理代がかさみ、場合によっては、買い替えなければならない事態に陥るかもしれないのだ。今回は、こうしたリスクを回避する液晶保護パネルを紹介しよう。

　最新の薄型テレビで地上デジタル放送を視聴すると、もうアナログには戻れないほど、映像の美しさを実感する。こうしたメリットがある一方で、液晶テレビは、外部からの衝撃に弱いという欠点がある。小さい子どもやペットのいる家庭は、万が一の破損に備えて、液晶画面を保護するパネルを装着しておくといい。

　家電量販店では、薄型テレビ売り場に液晶保護パネルやフィルムを陳列している。最近は、展示品のテレビで装着したイメージが確認できる売り場もある。製品は、ベルトなどで固定するアクリル製のものや、フィルムを貼り付けるタイプがあるが、より強固にガードするならアクリル製がいい。

　サイズのラインアップは、メーカーによって異なる。バッファローコクヨサプライのアクリル製のハードタイプ「BSTV08HN」「BSTV08H」両シリーズは、20、26、32、37、40、42、46、52V型対応の8サイズ。エレコムのアクリル製の「AVD-TVTF」シリーズは26-52V型対応の7サイズを揃えている。対応サイズが最も幅広いのは、ロアスの低反射加工のアクリル製保護パネル「LCGシリーズ」。19、20、22、26、32、37、40、42、46、50、52V型の11サイズを揃えている。

　アクリル製の保護パネルの価格は、各社とも32V型用が1万3000-4000円前後、40V型が1万8000-2万円前後。決して安価ではないが、万が一のリスクを考えれば、安い買い物だ。テレビの購入で得たエコポイントや、家電量販店のポイントを活用するのがオススメだ。テレビと同時購入するなら、店頭でテレビ本体の電源ボタンやスピーカーの妨げにならないかどうかなどをチェックしておくことをお勧めする。

　さらに手頃な価格で購入したいという人は、シグマA・P・Oシステム販売の直販サイトなら、他社の製品に比べて半額以下で購入できる。光沢タイプと反射軽減タイプがあり、32V型対応のパネルの場合、4480円と手頃だ。ただし、サイズ展開は32、37、40、42、46V型の5サイズに限られる。

　地上デジタル放送の完全移行に向けて、リビングの大画面テレビ、そして寝室や子ども部屋のテレビなど、家庭の地デジ対策が進んでいる。しかし、せっかく買った新しい薄型テレビにキズが付いてしまったら台なしだ。安心して高画質なテレビが楽しめる環境も整えよう。（BCN・田沢理恵）