【広がるVR】ドスパラVRパラダイスで聞いた、購入検討者の悩みと解決策
PC専門店のドスパラが2016年7月にオープンした秋葉原本店5Fの「ドスパラVRパラダイス」には、興味本位から購入を前提にした顧客まで、幅広い客層が訪問する。
単なるVR体験コーナーではなく、VRデバイスや周辺機器の販売も行い、購入後の相談にも応じている。店頭販売をいち早く実施してきた「VR専門店」だからこそ蓄積された、顧客の悩みとその解決策を、ドスパラ広報部の佐久間康子部長に聞いた。
「ドスパラVRパラダイス」の体験コーナー。
スタッフがマンツーマンでセッティングからプレイ方法までレクチャーする
ルームスケールVRを実現する「HTC Vive」
例えば、設置の問題。「HTC Vive」を楽しむには、視界を遮った状態で安全に動き回ることができるスペースが必要だ。動きを検知するベースステーションを2基、プレイエリアの対角線上に取り付けることも必要。いざ購入するタイミングになって、頭を悩ませるユーザーは多いようだ。
そうした悩みに対し、「ドスパラVRパラダイス」では、「最大で3m×4mの範囲に対応するが、エリアを狭めることもできる。最小1.5m×2mのスペースを確保できればプレイ可能」とアドバイスしているという。
「HTC Vive」ならではの悩みとして挙げられるベースステーションの設置には、カメラの三脚や一脚が活躍する。「ドスパラVRパラダイス」では、Vive ベースステーション設置スタンドとして、設置面積が狭く高さのあるスタンドを推奨。「1本5000円(税別)だが、『HTC Vive』と同時購入したお客様には1本の価格で2本提供している」(佐久間部長)。普段は折りたたんで収納できるので、部屋のコーディネートに影響を与えないのもメリットだ。
ドスパラが推奨する「Vive ベースステーション設置スタンド」
VR酔いの原因は激しい動きではなく、現実と仮想空間の乖離にある
「HTC Vive」の推奨スペックは、CPU:Intel Core i5-4590またはAMD FX 8350以上、GPU:NVIDIA GeForce GTX 970またはAMD Radeon R9 290以上、メモリ:4GB以上、映像出力:HDMI1.4、DisplayPort1.2以上、USB 2.0以上。自作PCユーザーなら一部のパーツの交換で済むかもしれないが、メーカー製PCユーザーは、条件を満たしていない場合、買い替える必要がある。VR製品を売るためには、予算の相談にのりながら、推奨スペックを満たす最適なPCの提案も欠かせない。
「HTC Vive」推奨スペックを満たすPCも展示。「HTC Vive」と同時購入することもできる
VRが広がるにつれ、予想外の質問や不安は、ますます増えるだろう。興味を購入につなげるため、多角的な角度の知識をもって接客にのぞみたい。(BCN・大蔵 大輔)
単なるVR体験コーナーではなく、VRデバイスや周辺機器の販売も行い、購入後の相談にも応じている。店頭販売をいち早く実施してきた「VR専門店」だからこそ蓄積された、顧客の悩みとその解決策を、ドスパラ広報部の佐久間康子部長に聞いた。
「ドスパラVRパラダイス」の体験コーナー。
スタッフがマンツーマンでセッティングからプレイ方法までレクチャーする
最大の関心は「プレイ環境をいかに整えるか」
「ドスパラVRパラダイス」では、視覚だけでなくプレーヤーの動作をトラッキングすることで、ルームスケールVRを実現するVRヘッドセット「HTC Vive」を体験できる。「Oculus Rift」や「PlayStation VR(PSVR)」より、さらに没入感の高い仮想現実に浸ることができ、唯一無二の魅力をもつデバイスなので人気は高いが、個人で利用するにはハードルが多いのも事実だ。ルームスケールVRを実現する「HTC Vive」
例えば、設置の問題。「HTC Vive」を楽しむには、視界を遮った状態で安全に動き回ることができるスペースが必要だ。動きを検知するベースステーションを2基、プレイエリアの対角線上に取り付けることも必要。いざ購入するタイミングになって、頭を悩ませるユーザーは多いようだ。
そうした悩みに対し、「ドスパラVRパラダイス」では、「最大で3m×4mの範囲に対応するが、エリアを狭めることもできる。最小1.5m×2mのスペースを確保できればプレイ可能」とアドバイスしているという。
「HTC Vive」ならではの悩みとして挙げられるベースステーションの設置には、カメラの三脚や一脚が活躍する。「ドスパラVRパラダイス」では、Vive ベースステーション設置スタンドとして、設置面積が狭く高さのあるスタンドを推奨。「1本5000円(税別)だが、『HTC Vive』と同時購入したお客様には1本の価格で2本提供している」(佐久間部長)。普段は折りたたんで収納できるので、部屋のコーディネートに影響を与えないのもメリットだ。
ドスパラが推奨する「Vive ベースステーション設置スタンド」
「VR酔い」は大丈夫? 健康面のフォローも重要
VR未体験者にとって、「VR酔い」も不安の一つだ。VRが話題になり始めた3年ほど前は、懸念事項として頻繁に取り上げられていたが、「VR酔いは、現実と仮想空間の乖離が大きいほど起こりやすい。数年前のVRデバイスは、解像度が粗く、反応性もよくなかったため、脳の予測とVR映像の間に齟齬が生じて『酔い』を引き起こしていた。しかし、現在販売されているVRデバイスは品質が格段に向上し、問題はほぼ解消されている」と、佐久間部長は不安を払拭する。VR酔いの原因は激しい動きではなく、現実と仮想空間の乖離にある
PCのスペックは? 推奨スペックをチェック
PCを利用するVRデバイスの場合、PC本体のスペックも重要なポイントだ。VRコンテンツの処理は負荷が大きい。十分なスペックがなければ、動作がもたついたり、ロードに時間がかかったりプレイ環境に悪影響を与える。VR酔いの原因にもなりうるので、確実にクリアしておきたいポイントだ。「HTC Vive」の推奨スペックは、CPU:Intel Core i5-4590またはAMD FX 8350以上、GPU:NVIDIA GeForce GTX 970またはAMD Radeon R9 290以上、メモリ:4GB以上、映像出力:HDMI1.4、DisplayPort1.2以上、USB 2.0以上。自作PCユーザーなら一部のパーツの交換で済むかもしれないが、メーカー製PCユーザーは、条件を満たしていない場合、買い替える必要がある。VR製品を売るためには、予算の相談にのりながら、推奨スペックを満たす最適なPCの提案も欠かせない。
「HTC Vive」推奨スペックを満たすPCも展示。「HTC Vive」と同時購入することもできる
VRが広がるにつれ、予想外の質問や不安は、ますます増えるだろう。興味を購入につなげるため、多角的な角度の知識をもって接客にのぞみたい。(BCN・大蔵 大輔)