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仕事や生活の楽しさが広がる! ジャンル別「便利ソフト」ランキング

特集

2010/10/29 12:59

 今やPCなしでは仕事も生活も不自由な世の中。ただ、改めていえるのは、PCを持っているからといって、必ずしもすべての作業が便利になるわけではないということ。場面によって、自分に合ったソフトを利用することが大事なのだ。今回は、仕事や生活に広がりを与える「便利ソフト」が、BCNランキングでどのような順位になっているのかをみながら、各ジャンルのトップメーカーの製品を紹介しよう。

映像コンテンツ再生に楽しさをプラス、「ビデオ再生」は専門ソフトで



 PCで楽しくムービーを視聴したい――。そんな人には、「ビデオ再生ソフト」をオススメする。映像コンテンツ再生の楽しみを広げること間違いなしだ。このジャンルでトップはサイバーリンク。2010年9月のメーカー別本数シェアで44.1%を獲得しており、他社を圧倒している。

ビデオ再生ソフトのメーカー別販売本数シェア トップ3
順位 メーカー名 シェア(%)
1 サイバーリンク 44.1
2 ソースネクスト 37.2
3 コーレル 18.1
(BCNランキング 2010年9月月次 最大パネル)

 サイバーリンクが今、力を入れて売り出しているソフトが「POWER DVD 10 Ultra Mark II」だ。このソフトは、「究極のムービー体験をPCで!」をキャッチフレーズに、従来のブルーレイの再生に加えてブルーレイ3Dの再生ができるほか、HDクオリティの3D映像をPCでも鑑賞できることが特徴だ。ブルーレイディスクフォーマットの規格策定・普及を行う「ブルーレイディスクアソシエーション」から、PC用ブルーレイ3D再生ソフトウェアとして世界で初めて正式認証を取得しており、人気急上昇のソフトでもある。

サイバーリンクの「POWER DVD 10 Ultra Mark II」

他人には見られたくない! 不正な復元を防ぐ「データ抹消」



 PCのデータは、削除やフォーマットを行っただけではWindowsから見えなくなるだけで、データが完全に消えたとはいえない。実は専用ソフトを使えば、簡単に復元できてしまう。古いPCを廃棄する際に、これでは他人にみられる可能性が高くて不安だ。そんな時に便利なのが「データ抹消ソフト」。このジャンルでは、BBソフトサービスが43.0%のシェアでトップに君臨している。

データ抹消ソフトのメーカー別販売本数シェア トップ3
順位 メーカー名 シェア(%)
1 BBソフトサービス 43.0
2 AOSテクノロジーズ 17.4
3 ジャングル 13.1
(BCNランキング 2010年9月月次 最大パネル)

 BBソフトサービスが、このジャンルで市場に投入しているのが「ウルトラハードディスク抹消」。PC廃棄前のプライバシーを保護することを目的に、ハードディスクの全データをまるごと抹消するほか、分かりやすいウィザード形式で簡単消去を実現している。CD-ROM起動だから、OSが動かなくても抹消できる。

BBソフトサービスの「ウルトラハードディスク抹消」

名刺をOCR技術でテキスト化、ネット共有も可能に



 仕事で人と会うたびに増えていく名刺。管理に頭を悩ませている人もいることだろう。この問題を解決するのが、OCR(光学文字認識)でテキスト化する名刺管理ソフトだ。ソフトと専用スキャナをセットにした製品が主流になっており、名刺の情報を簡単に取り込めるほか、簡単に管理できることが特徴となる。このジャンルで、40.0%でトップシェアを確保しているのが、メディアドライブだ。

名刺管理ソフトのメーカー別販売本数シェア トップ3
順位 メーカー名 シェア(%)
1 メディアドライブ 40.0
2 パナソニック ソリューションテクノロジー 27.1
3 ジャストシステム 15.4
(BCNランキング 2010年9月月次 最大パネル)

 メディアドライブの「やさしく名刺ファイリング PRO」シリーズは、現在は「v.10.0」が店頭に並んでいる。このソフトは、氏名や会社名などの名刺情報をOCR機能でテキスト化するほか、名刺データをネットワークで情報共有したり、スマートフォンに転送したりできる。

メディアドライブの「やさしく名刺ファイリング PRO v.10.0」

PCを自分仕様にして、有効活用しよう!



 PCが「日用品」といわれるようになって、かなりの年月が経過した。毎日使うものだからこそ、有効活用したいもの。便利ソフトで、PCを改めて自分仕様にカスタマイズして、仕事と生活をもっと豊かなものにしよう。(BCN・佐相彰彦)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで129品目を対象としています。