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音楽・写真を指で操る! マルチタッチの新型「iPod nano」に触ってきた

特集

2010/09/02 18:55

 米アップルが現地時間の9月1日に発表した第6世代の「iPod nano」。最大の特徴は、クリックホイールをなくして、真四角のボディに1.54型のマルチタッチ対応液晶ディスプレイを搭載したことだ。9月2日に日本で行われたプレス向けイベントで実機を触ることができたので、さっそくデザインや操作感のレポートをお届けする。

マルチタッチに対応した第6世代の「iPod nano」

 新型「iPod nano」は、クリックホイールがなくなったことで、前モデルに比べて46%小さくなった。幅40.9×高さ37.5mmと、ほぼ真四角。背面にはクリップが付いており、「iPod shuffle」のように服やカバンにつけて持ち運べる。

背面にはクリップを備える

 ボタンは、本体上部のスリープ/スリープ解除ボタンと、音量調節ボタンだけ。そのほかの操作は、解像度240×240ピクセルのマルチタッチ液晶ディスプレイをiPhoneのようにタップ、スワイプして行う。

 ホーム画面で左にスワイプすれば、他のアイコンを表示する。右にスワイプすると、前の画面に戻る。ホーム画面に一気に戻りたいときには、画面をタッチして長押しすればいい。

 音楽再生中にアルバムカバーをタップすると、曲のコントロールを表示。停止したり、前の曲や次の曲を再生したりできる。繰り返し、Genius、シャッフルのコントロールを表示するには、左にスワイプする。本体をひと振りしてもシャッフル再生に移る。

アルバムカバーをタップすると、曲のコントロールを表示する

 2本の指でスクリーンを回転させることもできる。写真を閲覧しているときには、ダブルタップで拡大表示する。

ダブルタップで写真を拡大できる

 ふだんiPhoneを使っている人なら問題なく操作できるだろう。これまでのiPod nanoのクリックホイールの操作に慣れ親しんでいる人は、最初は少しとまどうかもしれない。しかし、一度覚えてしまえば、画面は小さいが快適に操作できる。

 iPhone 4のように、ホーム画面をカスタマイズすることもできる。アイコンにタッチしたまま長押し。アイコンが揺れ始めたら、好きな位置に移動できる。頻繁に使うアイコンは、トップ画面にもってこよう。

アイコンを好きな位置に移動できる

 第5世代が備えていたビデオカメラは今回は省略されたが、曲名とアーティスト名を音声で読み上げるVoiceOver機能、FMチューナーや内蔵する加速度センサを利用した歩数計、Nike+iPod Sport Kitへの対応などは前世代から引き継いでいる。

 音楽の最大再生時間も24時間を維持。容量は8GBと16GBで、カラーはカラーはシルバー、ブルー、グリーン、オレンジ、ピンク、グラファイトとApple Store限定のレッドの全7色。日本での価格は8GBが1万3800円、16GBが1万6800円で、来週からの出荷となる。

カラーは全部で7色

 タッチ操作メインになった第6世代の「iPod nano」は、今回発表の新型iPodシリーズのなかで、一番大きく変化した製品だろう。「iPod nano」の機能を、「iPod shuffle」のような小型サイズで楽しめるので、より一緒にいる時間が長くなりそうだ。