スタンダードパソコンもハイビジョンが当たり前 Windows 7で地デジも!
薄型テレビをはじめ、デジタルカメラやビデオカメラなど、ハイビジョン(HD)コンテンツのあるデジタル生活が当たり前になってきているが、今、あなたが自宅で使っているパソコンはどうだろうか。最新OS「Windows 7」を搭載するパソコンは、HD時代に登場したOSを搭載しているだけあって、すぐれたAV性能を備え、エンタテインメントを存分に楽しむことができる。言ってみれば“ハイビジョン時代のパソコン”だ。軽快な操作性など、パソコンの基本性能の向上に加えて、他のデジタル機器との親和性も高い。そして、地上デジタル放送の視聴や録画機能を備えた機種が多い。実は今、この「地デジパソコン」の人気が高まってきているのだ。
<<2台目テレビもXPパソコンも買い替えるなら地デジパソコン!>>
今のWindows XP搭載パソコンを使っている人は、そろそろ買い替えに向けて心が動きはじめているのではないだろうか。タイミングを探っていたなら、今がそのときだ。2009年10月22日のWindows 7登場から半年が過ぎ、新製品は09年年末、2010年春、夏の大きく分けると3世代が登場しているので、製品数は増えてきているし、お買い得のモデルを見つけるチャンスもある。さらにこれから夏モデルが続々と出てくるので、最新機種を狙うにはいいタイミングだ。そろそろ本格的に買い替えを考えてはどうだろう。
新OS発売当初は、先進的なユーザーが購入する傾向が強く、販売は一時的に上昇した後、落ち着くものだが、Windows 7の場合はその後も販売台数は好調。BCNランキングの販売台数推移をみると、概ね前年を上回って推移している。BCNの森英二アナリストによると、「2007年に登場したVista搭載機を買い控えたXPユーザーが、Windows 7搭載機を購入する動きが堅調。とくに、デスクトップや性能の高いノートパソコンなど、家庭内のメインマシンを買い替える人が動き始めている」という。Windows 7発売前までは、ビジネスマンの2台目や、家族用などで、5万円以下で買えるネットブックが人気を集めたが、Windows 7発売をきっかけに、メインマシンの買い替えに焦点を当て始めた人が増えてきたというわけだ。ネットブックは、CPU性能やメモリ容量のスペックが低いので、多くのソフトを入れたり大容量データを扱ったりすると、力不足に陥ってしまう。今使っているメインマシンのスペックに限界を感じたり、ネットブックに物足りなさを感じているなら、充実した機能を備える新しいパソコンを探すチャンスではないだろうか。
では、Windows 7のメリットはどんな点だろうか。まずは、前提としてPCの基本性能としての大幅な向上がある。そのためXPやVistaなどの旧OSに比べると、起動やシャットダウン速度が向上し、軽快に操作できる。条件にもよるが、Windows 7は、Vistaに比べ約20%、XPに比べ約10%起動時間を短縮している(マイクロソフト調べ)。この高いOS性能を生かすために、ネットブックを除くと、ノート/デスクトップともに4GBメモリ搭載が標準的。CPUについては2010年春モデル以降、インテルの最新のCore iシリーズを採用している機種が増えるなど、スペックは大幅に向上している。これによって、負荷のかかる大容量のHDコンテンツの扱いでもストレスを感じないなど、操作性はさらに高まっている。
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そしてWindows 7の大きな特徴は、ハイビジョン時代に登場したOSならではの高いエンタテインメント機能。大手メーカー各社は、Windows 7のエンタテインメント機能の向上に対応したPCを開発しているので、フルハイビジョン表示、音質などパソコンのAV性能の強化を前面に打ち出している。ハイビジョン表示や16:9のワイドディプレイは当たり前で、画像や映像を高精細に表示する機種が多い。ハイビジョンビデオのほとんどが採用している動画形式、AVCHDのデータの取り込みや整理が簡単にできる機種も出てきている。
Windows 7は、OS自体が地上・BS・110度CSデジタルのデジタル3波に対応。チューナーを標準搭載していないモデルでも、手軽に増設できるようになっている。もちろん大手メーカー各社は、あらかじめ本体に地デジチューナーを搭載した地デジパソコンをラインアップしている。冒頭で紹介したとおり、この地デジパソコンの販売が伸びてきているのだ。
Windows 7発売後の09年11月以降、パソコン全体の販売台数のうち、地デジチューナー搭載モデルの販売比率は概ね10%を超えて推移。販売台数の伸び率では、今年5月に前年同月の2.2倍に拡大するなど、人気の製品なのだ。大手メーカー各社は、XP時代からアナログチューナーを搭載したパソコンを揃えていたのだが、現在のWindows 7搭載機の地デジ視聴の画質とはまったく違う。ビックカメラ新宿西口店では、実際に「店頭の地デジパソコンの画質を見て、高く評価するお客さんが多い」(4階Windows本体コーナーの納谷哲司・家電製品アドバイザー)そうだ。
地デジチューナーとBDドライブの両方を搭載しているモデルなら、BDレコーダーのように利用することもできる。これから寝室や個室などのテレビの地デジ化を検討しているなら、地デジパソコンもオススメだ。パソコンとしての基本機能+テレビ視聴+BDへの録画という一台三役の機能を備えていて15万円くらいの製品もある。3-5万円の小型液晶テレビ、8万円前後のBDレコーダーを合わせて13万円前後で揃えた場合と比較すると、地デジパソコンのほうがトータルコストが安く、お得感がある。ビックカメラ新宿西口店のPC売り場では、今年の春の新生活シーズン、学生を中心にデスクトップの地デジパソコンが売れたそうだ。
もちろんパソコンなので、インターネットやメールはらくらく。テレビ番組を見ながら、リアルタイムでTwitter(ツイッター)でつぶやいたり、テレビを見ていて気になった言葉やタレントの情報などを即検索するなど、「ながら見」には最適だ。アンテナを無線化できるノートパソコンなら、別の部屋に移動しても、いちいちアンテナケーブルをつながなくても楽しめる。
パソコン、テレビ、録画機能を備えた“一台三役”の地デジパソコン。次回からは、実際に大手メーカー各社の夏モデルを使って、その特徴、メリットを紹介していく。
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主要メーカーの最新パソコンのレビューを順次公開予定!
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*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで128品目を対象としています。
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Windows 7登場から半年、買い替えるなら今
今のWindows XP搭載パソコンを使っている人は、そろそろ買い替えに向けて心が動きはじめているのではないだろうか。タイミングを探っていたなら、今がそのときだ。2009年10月22日のWindows 7登場から半年が過ぎ、新製品は09年年末、2010年春、夏の大きく分けると3世代が登場しているので、製品数は増えてきているし、お買い得のモデルを見つけるチャンスもある。さらにこれから夏モデルが続々と出てくるので、最新機種を狙うにはいいタイミングだ。そろそろ本格的に買い替えを考えてはどうだろう。
新OS発売当初は、先進的なユーザーが購入する傾向が強く、販売は一時的に上昇した後、落ち着くものだが、Windows 7の場合はその後も販売台数は好調。BCNランキングの販売台数推移をみると、概ね前年を上回って推移している。BCNの森英二アナリストによると、「2007年に登場したVista搭載機を買い控えたXPユーザーが、Windows 7搭載機を購入する動きが堅調。とくに、デスクトップや性能の高いノートパソコンなど、家庭内のメインマシンを買い替える人が動き始めている」という。Windows 7発売前までは、ビジネスマンの2台目や、家族用などで、5万円以下で買えるネットブックが人気を集めたが、Windows 7発売をきっかけに、メインマシンの買い替えに焦点を当て始めた人が増えてきたというわけだ。ネットブックは、CPU性能やメモリ容量のスペックが低いので、多くのソフトを入れたり大容量データを扱ったりすると、力不足に陥ってしまう。今使っているメインマシンのスペックに限界を感じたり、ネットブックに物足りなさを感じているなら、充実した機能を備える新しいパソコンを探すチャンスではないだろうか。
起動が早い! ハイビジョン時代のOS、Windows 7なら映像も美しい
では、Windows 7のメリットはどんな点だろうか。まずは、前提としてPCの基本性能としての大幅な向上がある。そのためXPやVistaなどの旧OSに比べると、起動やシャットダウン速度が向上し、軽快に操作できる。条件にもよるが、Windows 7は、Vistaに比べ約20%、XPに比べ約10%起動時間を短縮している(マイクロソフト調べ)。この高いOS性能を生かすために、ネットブックを除くと、ノート/デスクトップともに4GBメモリ搭載が標準的。CPUについては2010年春モデル以降、インテルの最新のCore iシリーズを採用している機種が増えるなど、スペックは大幅に向上している。これによって、負荷のかかる大容量のHDコンテンツの扱いでもストレスを感じないなど、操作性はさらに高まっている。
Windows 7はXPやVistaに比べ起動時間が短い
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そしてWindows 7の大きな特徴は、ハイビジョン時代に登場したOSならではの高いエンタテインメント機能。大手メーカー各社は、Windows 7のエンタテインメント機能の向上に対応したPCを開発しているので、フルハイビジョン表示、音質などパソコンのAV性能の強化を前面に打ち出している。ハイビジョン表示や16:9のワイドディプレイは当たり前で、画像や映像を高精細に表示する機種が多い。ハイビジョンビデオのほとんどが採用している動画形式、AVCHDのデータの取り込みや整理が簡単にできる機種も出てきている。
かつてのテレビパソコンとは段違いの画質
Windows 7は、OS自体が地上・BS・110度CSデジタルのデジタル3波に対応。チューナーを標準搭載していないモデルでも、手軽に増設できるようになっている。もちろん大手メーカー各社は、あらかじめ本体に地デジチューナーを搭載した地デジパソコンをラインアップしている。冒頭で紹介したとおり、この地デジパソコンの販売が伸びてきているのだ。
Windows 7発売後の09年11月以降、パソコン全体の販売台数のうち、地デジチューナー搭載モデルの販売比率は概ね10%を超えて推移。販売台数の伸び率では、今年5月に前年同月の2.2倍に拡大するなど、人気の製品なのだ。大手メーカー各社は、XP時代からアナログチューナーを搭載したパソコンを揃えていたのだが、現在のWindows 7搭載機の地デジ視聴の画質とはまったく違う。ビックカメラ新宿西口店では、実際に「店頭の地デジパソコンの画質を見て、高く評価するお客さんが多い」(4階Windows本体コーナーの納谷哲司・家電製品アドバイザー)そうだ。
ビックカメラ新宿西口店4階Windows本体コーナー。特徴別に最安値の商品をアピール
パソコン+テレビ+レコーダーの一台三役
地デジチューナーとBDドライブの両方を搭載しているモデルなら、BDレコーダーのように利用することもできる。これから寝室や個室などのテレビの地デジ化を検討しているなら、地デジパソコンもオススメだ。パソコンとしての基本機能+テレビ視聴+BDへの録画という一台三役の機能を備えていて15万円くらいの製品もある。3-5万円の小型液晶テレビ、8万円前後のBDレコーダーを合わせて13万円前後で揃えた場合と比較すると、地デジパソコンのほうがトータルコストが安く、お得感がある。ビックカメラ新宿西口店のPC売り場では、今年の春の新生活シーズン、学生を中心にデスクトップの地デジパソコンが売れたそうだ。
ビックカメラ新宿西口店Windows本体コーナー・家電製品アドバイザーの納谷哲司氏
もちろんパソコンなので、インターネットやメールはらくらく。テレビ番組を見ながら、リアルタイムでTwitter(ツイッター)でつぶやいたり、テレビを見ていて気になった言葉やタレントの情報などを即検索するなど、「ながら見」には最適だ。アンテナを無線化できるノートパソコンなら、別の部屋に移動しても、いちいちアンテナケーブルをつながなくても楽しめる。
ビックカメラ新宿西口店では、この春、学生を中心にデスクトップの地デジパソコンが売れた
パソコン、テレビ、録画機能を備えた“一台三役”の地デジパソコン。次回からは、実際に大手メーカー各社の夏モデルを使って、その特徴、メリットを紹介していく。
<<2台目テレビもXPパソコンも買い替えるなら地デジパソコン!>>
主要メーカーの最新パソコンのレビューを順次公開予定!
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*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで128品目を対象としています。