ネットで完結! 住所いらずの年賀状サービス「ウェブポ」を試す
年末まで残り1か月を切り、何かと忙しいこの時期。毎年のことながら、年賀状をいつ作成・投函するか、悩んでいる人も多いはず。そんな多忙な人にオススメのサービスが登場した。プリンタやハガキ作成ソフトは一切不要。年賀状の作成から印刷、投函まで、一連の作業のすべてをWeb上でサポートする「ウェブポ」だ。
「ウェブポ」は、個人情報プラットホームの開発などを手がけるリプレックス社と、日本郵便が連携して行う年賀状のWebサービス。年賀状の作成から印刷、投函までの発注をインターネットで完結できるというものだ。
PCでの年賀状作成につきもののプリンタやハガキ作成ソフトは不要で、デザイン面や宛名面もすべてWeb上で作成できる。さらに、印刷会社でプリントした本格的な年賀状をそのまま投函依頼したり、自分の手元に届けてもらうことが可能だ。そして特筆すべきは、相手の住所がわからなくても、Gmailなどの電子メールアドレスや、TwitterなどのIDさえ指定すれば、年賀状を送れること。一枚あたり48円からという手頃な価格もうれしい。さっそく、この便利なサービスを試してみた。
利用できる環境はインターネットに接続可能なPCで、OSはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.4以降に対応。年賀状の作成には、Flash Player10以降とこれに対応するブラウザが必要となる。「ウェブポ」に最初にアクセスした際に、Flash Playerのインストールアナウンスが表示されたら、リンクボタンをクリックしてインストールしておこう。なお、サービスを利用するには無料の会員登録が必要だ。
フルブラウザの携帯電話やiPhoneで「ウェブポ」自体にアクセスすることは可能だが、Flash Player対応などでサービスそのものは利用できない。また、PCからなら海外からアクセスして利用することが可能。ただし、年賀状の郵送先は日本国内に限定される。
さっそく具体的な手順を見ていこう。トップページの「年賀状作成スタート」ボタンをクリックすると、デザイン面の作成画面が表示される。「干支」や「縁起物」などのテーマ別に、約100種類のデザインテンプレートが豊富に揃っている。ここから好みのデザインをマウスで選ぶ。あいさつ文を入力できるのはもちろん、カメラマークのあるものについては、手持ちの画像や写真を入れた年賀状に仕上げることができる。
デザインを指定したら、宛名面の作成ステップに進む。宛名は直接入力して自分の住所録として登録できる。このほか、日本郵便の「郵便年賀.jp」で提供される「はがきデザインキット」や、ハガキ作成ソフト「筆王」「筆ぐるめ」「筆まめ」などから、既存の住所録データを読み出すことも可能だ。
次に差出人である自分の住所を指定。これを年賀状に印刷するかどうかを選択する。さらに、デザイン面のあいさつ文を入力。文字のサイズや書体の指定ができるうえ、送る相手によって違う文章を入力できるなど、細かな設定が可能だ。年賀状が完成したら、相手に直接送るようにするか、いったん自分の手元に届くようにするか選択する。
一通あたりの料金は、お年玉付年賀はがき代の50円と印刷代込みで標準価格128円と手頃。テンプレートの中にはスポンサー付きで48円のものもある。また、「プレミアム」と表示されているテンプレートは、「やわらか戦車」や「エグザムライ」などのキャラクターを使った特別仕様で、料金は通常よりも高い1通180円となる。
利用料金の支払いはクレジットカードによる決済か、代金引換。「ウェブポ」から直接相手に年賀状を送る場合は、クレジットカードのみの決済となる。最後にカード情報を入力し、会計を済ませれば完了。すべてのステップがウィザード形式で操作できるので、時間もかからずあっさりと終わった。まさに、忙しくて時間のない人にピッタリのサービスだ。
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「ウェブポ」の特徴は、インターネットのコミュニティでつながっている住所を知らない相手にも年賀状を送ることができる点にある。
例えば、普段はメールのやり取りしかないネット仲間や、Twitterでフォローし合っている相手は、住所はもちろん本名さえわからないことが多い。そんな相手にも、形のあるリアルな年賀状を手元に届けられるのだ。
具体的には、まず「ウェブポ」の事務局が、送り主から年賀状を預かっている旨のお知らせメールを受取人に送信する。受取人が承認した場合のみ、本人が自分で住所をWeb上で登録し、その宛名に年賀状が届けられるという仕組みだ。事務局が介在することで、承認した受取人の住所は送り主に知られないようになっている。
メールで届く年賀状と違って、リアルな年賀状はもらうほうもうれしいものだ。しかし、ネットでつながる関係だけに、お互いに住所を知られたくない場合もあるだろう。「ウェブポ」ではこうした点にも配慮した。万が一、住所の間違いなどで不達になった年賀状も、送り主でなく事務局に返送されるので安心だ。逆に、送り主は年賀状に自分の住所を印刷するかどうかを選択できる。ちなみに、利用料金はこの場合も同額で、相手が年賀状の受け取りを拒否したぶんは、料金はかからない。
さらに便利なのは、先に紹介した宛名の入力で「Twitterの友だち」や「Gmail」ボタンをクリックすると、自動的にTwitterなどにアクセスし、相手のIDを宛先として自動的に読み込んでくれる機能。送る相手の設定作業が簡単にできる。
ただ、Webページで自分や相手の住所を登録するのは、やはり個人情報の漏えいが気になる。しかし、「ウェブポ」ではリプレックス社が提供する個人情報プラットホーム「SecuTect」を採用し、入力した名前や住所などの情報をガッチリ守ってくれる。
暗号化したデータを解読するキーを二つに分け、リプレックス社と契約する第三者が保管し、万が一データが漏えいした場合も、二つのキーが揃わなければ解読ができない。つまり、サービスの運営者であるリプレックス社であっても、ユーザーの個人情報を見ることができないわけだ。このセキュリティなら安心して、「ウェブポ」のサービスを利用することができそうだ。
また、「SecuTect」を採用することで、Gmail、Twitterといった異なるWebサービス間でも、利用者はその垣根を意識せずにサービスを利用できる。こうした「ウェブポ」を活用し、新しい時代のネットサービスを体感しよう。(フリーライター・石川貢士)
プリンタやハガキ作成ソフト不要の年賀状Webサービス
「ウェブポ」は、個人情報プラットホームの開発などを手がけるリプレックス社と、日本郵便が連携して行う年賀状のWebサービス。年賀状の作成から印刷、投函までの発注をインターネットで完結できるというものだ。
PCでの年賀状作成につきもののプリンタやハガキ作成ソフトは不要で、デザイン面や宛名面もすべてWeb上で作成できる。さらに、印刷会社でプリントした本格的な年賀状をそのまま投函依頼したり、自分の手元に届けてもらうことが可能だ。そして特筆すべきは、相手の住所がわからなくても、Gmailなどの電子メールアドレスや、TwitterなどのIDさえ指定すれば、年賀状を送れること。一枚あたり48円からという手頃な価格もうれしい。さっそく、この便利なサービスを試してみた。
「ウェブポ」のトップページ
利用できる環境はインターネットに接続可能なPCで、OSはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.4以降に対応。年賀状の作成には、Flash Player10以降とこれに対応するブラウザが必要となる。「ウェブポ」に最初にアクセスした際に、Flash Playerのインストールアナウンスが表示されたら、リンクボタンをクリックしてインストールしておこう。なお、サービスを利用するには無料の会員登録が必要だ。
フルブラウザの携帯電話やiPhoneで「ウェブポ」自体にアクセスすることは可能だが、Flash Player対応などでサービスそのものは利用できない。また、PCからなら海外からアクセスして利用することが可能。ただし、年賀状の郵送先は日本国内に限定される。
豊富なテンプレートから好みのデザインを選択、住所録の読み込みもOK!
さっそく具体的な手順を見ていこう。トップページの「年賀状作成スタート」ボタンをクリックすると、デザイン面の作成画面が表示される。「干支」や「縁起物」などのテーマ別に、約100種類のデザインテンプレートが豊富に揃っている。ここから好みのデザインをマウスで選ぶ。あいさつ文を入力できるのはもちろん、カメラマークのあるものについては、手持ちの画像や写真を入れた年賀状に仕上げることができる。
年賀状テンプレートが豊富に揃う
デザインを指定したら、宛名面の作成ステップに進む。宛名は直接入力して自分の住所録として登録できる。このほか、日本郵便の「郵便年賀.jp」で提供される「はがきデザインキット」や、ハガキ作成ソフト「筆王」「筆ぐるめ」「筆まめ」などから、既存の住所録データを読み出すことも可能だ。
次に差出人である自分の住所を指定。これを年賀状に印刷するかどうかを選択する。さらに、デザイン面のあいさつ文を入力。文字のサイズや書体の指定ができるうえ、送る相手によって違う文章を入力できるなど、細かな設定が可能だ。年賀状が完成したら、相手に直接送るようにするか、いったん自分の手元に届くようにするか選択する。
さまざまな情報の登録ができる「あて先の選択」画面
一通あたりの料金は、お年玉付年賀はがき代の50円と印刷代込みで標準価格128円と手頃。テンプレートの中にはスポンサー付きで48円のものもある。また、「プレミアム」と表示されているテンプレートは、「やわらか戦車」や「エグザムライ」などのキャラクターを使った特別仕様で、料金は通常よりも高い1通180円となる。
利用料金の支払いはクレジットカードによる決済か、代金引換。「ウェブポ」から直接相手に年賀状を送る場合は、クレジットカードのみの決済となる。最後にカード情報を入力し、会計を済ませれば完了。すべてのステップがウィザード形式で操作できるので、時間もかからずあっさりと終わった。まさに、忙しくて時間のない人にピッタリのサービスだ。
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住所がわからなくても大丈夫! Twitterユーザーに年賀状を送ろう
「ウェブポ」の特徴は、インターネットのコミュニティでつながっている住所を知らない相手にも年賀状を送ることができる点にある。
例えば、普段はメールのやり取りしかないネット仲間や、Twitterでフォローし合っている相手は、住所はもちろん本名さえわからないことが多い。そんな相手にも、形のあるリアルな年賀状を手元に届けられるのだ。
具体的には、まず「ウェブポ」の事務局が、送り主から年賀状を預かっている旨のお知らせメールを受取人に送信する。受取人が承認した場合のみ、本人が自分で住所をWeb上で登録し、その宛名に年賀状が届けられるという仕組みだ。事務局が介在することで、承認した受取人の住所は送り主に知られないようになっている。
TwitterなどからID情報を自動で入手できる
メールで届く年賀状と違って、リアルな年賀状はもらうほうもうれしいものだ。しかし、ネットでつながる関係だけに、お互いに住所を知られたくない場合もあるだろう。「ウェブポ」ではこうした点にも配慮した。万が一、住所の間違いなどで不達になった年賀状も、送り主でなく事務局に返送されるので安心だ。逆に、送り主は年賀状に自分の住所を印刷するかどうかを選択できる。ちなみに、利用料金はこの場合も同額で、相手が年賀状の受け取りを拒否したぶんは、料金はかからない。
さらに便利なのは、先に紹介した宛名の入力で「Twitterの友だち」や「Gmail」ボタンをクリックすると、自動的にTwitterなどにアクセスし、相手のIDを宛先として自動的に読み込んでくれる機能。送る相手の設定作業が簡単にできる。
堅牢な暗号化技術「SecuTect」で個人情報保護も万全
ただ、Webページで自分や相手の住所を登録するのは、やはり個人情報の漏えいが気になる。しかし、「ウェブポ」ではリプレックス社が提供する個人情報プラットホーム「SecuTect」を採用し、入力した名前や住所などの情報をガッチリ守ってくれる。
暗号化したデータを解読するキーを二つに分け、リプレックス社と契約する第三者が保管し、万が一データが漏えいした場合も、二つのキーが揃わなければ解読ができない。つまり、サービスの運営者であるリプレックス社であっても、ユーザーの個人情報を見ることができないわけだ。このセキュリティなら安心して、「ウェブポ」のサービスを利用することができそうだ。
リプレックス社と契約する第三者それぞれの鍵と、個人がもつパスワードで個人情報を守る(出典:リプレックス社)
また、「SecuTect」を採用することで、Gmail、Twitterといった異なるWebサービス間でも、利用者はその垣根を意識せずにサービスを利用できる。こうした「ウェブポ」を活用し、新しい時代のネットサービスを体感しよう。(フリーライター・石川貢士)
「郵便年賀.jp」でもさまざまな年賀状作りをサポートする無料コンテンツを提供