ネットブックなど7部門を追加、「BCN AWARD 2010」中間集計 注目部門速報
BCNは、全国の主要なパソコン専門店や家電量販店から収集したPOSデータに基づき、年間で最も販売台数シェアの高かった企業を部門ごとに表彰する「BCN AWARD 2010」に向け、中間集計を行った。集計期間は2009年1-10月。今回は、最後の追い込みとなる年末商戦に向け、PCやデジタル一眼レフカメラなどの注目部門のほか、「BCN AWARD 2010」で新設するネットブックなど7部門の最新動向をお届けする。
「BCN AWARD 2010」では、デジタルチューナーなど4部門を新設。また、一般への普及に伴い、これまでノートPCに含んでいたネットブックや、SSD、BDメディアを独立部門として表彰を行う。
ノートPC部門では、画面サイズが12.1インチ以下、CPUにAtom系の低電圧CPUを搭載するモデルを「ネットブック」として切り出し、新たに部門を立ち上げた。現在、ネットブック部門の1位はブームの火付け役となったASUSで、販売台数シェアは23.9%、2位は日本エイサーで18.4%だった。一方、ノートPC部門は、昨年AWARDを受賞した東芝が1位で20.2%、2位は富士通で17.8%だった。デスクトップPC部門は、NECが1位で20.8%、2位は富士通で16.1%となっている。
インクジェットプリンタ部門は、キヤノンが1位で44.3%、エプソンが2位で42.0%。複合プリンタ部門でも1位はキヤノンで41.5%、2位はエプソンで40.8%だった。いずれもこのままのシェアを維持すれば、08年と1、2位の順位が入れ替わることになる。また、メモリカード部門から分離して新しく設置したSSD部門は、バッファローが22.0%で首位に立っている。
PCソフトでは、10月に新OS「Windows 7」を発売したマイクロソフトがOS部門で65.3%で1位。2位はアップルで30.2%。3300円という低価格で発売した「Snow Leopard」アップグレード版が話題を呼んだ。そのほか、DTP部門では、クレオが53.6%とシェアの過半数以上を獲得。2位はアドビで23.1%となっている。
携帯オーディオ部門では09年、ウォークマンとiPodの週次シェアが一時逆転し、注目を集めた。1-10月の累計シェアでは1位はアップルジャパンで50.9%、2位はソニーで34.5%となっている。ICレコーダー部門は上位2社の争い。昨年2位だったソニーが1位で35.8%、昨年1位のオリンパスは35.8%で僅差の2位という激戦の様相だ。このほかオーディオ関連では、ヘッドホン・イヤホン部門を新設。1位はオーディオテクニカで25.6%、2位はソニーで21.2%となっている。
画像関連機器のデジタルカメラ(レンズ一体型)部門は、カシオ計算機が1位で19.0%、キヤノンが2位で18.6%と僅差で争っている。「マイクロフォーサーズ」規格を採用するモデルの存在感が増してきたデジタルカメラ(レンズ交換型)部門は、1位がキヤノンで39.6%、2位がニコンで32.3%。ニコンがややシェアを落としている。新設した交換レンズ部門は、キヤノンが26.4%で1位、ニコンが23.9%で2位。両社の差はカメラよりも小さい。
※デジタルカメラ(レンズ一体型)…コンパクトデジタルカメラ
デジタルカメラ(レンズ交換型)…デジタル一眼レフカメラ
液晶テレビ(40インチ未満)部門はシャープが1位で44.6%と半数近くを占める。2位は東芝で15.7%。一方、液晶テレビ(40インチ以上)部門の1位もシャープで49.4%、2位はソニーで34.9%だった。BDレコーダー部門は1位がシャープで38.2%、2位がパナソニックで33.7%、3位はソニーで26.6%。いずれのAV機器部門もシャープが高いシェアを獲得している。
AV機器関連で新設したのはデジタルチューナーと、DVDメディアから分離したBDメディアの二つ。デジタルチューナーは、機能を限定した低価格モデルを各社が発売したことで普及が進んだ。現在の1位はマスプロ電工で25.9%、2位はI・Oデータ機器で18.9%。一方、BDメディアはソニーが1位で28.9%、2位はTDK Life on Recordで26.0%。09年は録画機能付きテレビのラインアップが豊富になり、2010年は記録メディアであるBD市場の成長も期待できそうだ。
「BCN AWARD 2010」は、今回速報したデータに11月、12月の実売データも加えた年間シェア確定後に決定。2010年1月14日(木)にベルサール秋葉原 2Fホール(東京都千代田区外神田3-12-8)にて、受賞社やPOSデータ提供会社などを招き、表彰式を開催する。また今回からは、一般の観覧希望者も募る予定(詳細は後日公開予定)。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。
「BCN AWARD 2010」では、デジタルチューナーなど4部門を新設。また、一般への普及に伴い、これまでノートPCに含んでいたネットブックや、SSD、BDメディアを独立部門として表彰を行う。
AWARD速報値(2009年1月~10月) 注目ジャンル
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「BCN AWARD 2010」新設・変更部門
【新設】
・交換レンズ
・デジタルチューナー
・ヘッドホン・イヤホン
・DTPソフト(表彰対象外から復帰)
【分離】
・ネットブック
※前年度まではネットブックを含めた「ノート」として表彰
・SSD
※前年度まではSSDを含めた「メモリカード」として表彰
・BDメディア
※前年度までは対応するメディアの規格を問わず「DVDメディア」として表彰
【休止】
・幼児ソフト
→「BCN AWARD 2009」(2008年1月-12月)の受賞企業一覧
【新設】
・交換レンズ
・デジタルチューナー
・ヘッドホン・イヤホン
・DTPソフト(表彰対象外から復帰)
【分離】
・ネットブック
※前年度まではネットブックを含めた「ノート」として表彰
・SSD
※前年度まではSSDを含めた「メモリカード」として表彰
・BDメディア
※前年度までは対応するメディアの規格を問わず「DVDメディア」として表彰
【休止】
・幼児ソフト
→「BCN AWARD 2009」(2008年1月-12月)の受賞企業一覧
PCは「ネットブック」を新設、新OSで市場に盛り上がり
ノートPC部門では、画面サイズが12.1インチ以下、CPUにAtom系の低電圧CPUを搭載するモデルを「ネットブック」として切り出し、新たに部門を立ち上げた。現在、ネットブック部門の1位はブームの火付け役となったASUSで、販売台数シェアは23.9%、2位は日本エイサーで18.4%だった。一方、ノートPC部門は、昨年AWARDを受賞した東芝が1位で20.2%、2位は富士通で17.8%だった。デスクトップPC部門は、NECが1位で20.8%、2位は富士通で16.1%となっている。
インクジェットプリンタ部門は、キヤノンが1位で44.3%、エプソンが2位で42.0%。複合プリンタ部門でも1位はキヤノンで41.5%、2位はエプソンで40.8%だった。いずれもこのままのシェアを維持すれば、08年と1、2位の順位が入れ替わることになる。また、メモリカード部門から分離して新しく設置したSSD部門は、バッファローが22.0%で首位に立っている。
ASUSのネットブック「Eee PC 1101HA-WP」、キヤノンの複合プリンタ「MP990」、バッファローのSSD「SHD-PEシリーズ(ルビーレッド)」、マイクロソフトのOS「Windows 7 Home Premium」
PCソフトでは、10月に新OS「Windows 7」を発売したマイクロソフトがOS部門で65.3%で1位。2位はアップルで30.2%。3300円という低価格で発売した「Snow Leopard」アップグレード版が話題を呼んだ。そのほか、DTP部門では、クレオが53.6%とシェアの過半数以上を獲得。2位はアドビで23.1%となっている。
コンパクトデジカメで激しいシェア争い
携帯オーディオ部門では09年、ウォークマンとiPodの週次シェアが一時逆転し、注目を集めた。1-10月の累計シェアでは1位はアップルジャパンで50.9%、2位はソニーで34.5%となっている。ICレコーダー部門は上位2社の争い。昨年2位だったソニーが1位で35.8%、昨年1位のオリンパスは35.8%で僅差の2位という激戦の様相だ。このほかオーディオ関連では、ヘッドホン・イヤホン部門を新設。1位はオーディオテクニカで25.6%、2位はソニーで21.2%となっている。
アップルジャパンの「第5世代iPod nano」、ソニーの「ウォークマン NW-Sシリーズ」
画像関連機器のデジタルカメラ(レンズ一体型)部門は、カシオ計算機が1位で19.0%、キヤノンが2位で18.6%と僅差で争っている。「マイクロフォーサーズ」規格を採用するモデルの存在感が増してきたデジタルカメラ(レンズ交換型)部門は、1位がキヤノンで39.6%、2位がニコンで32.3%。ニコンがややシェアを落としている。新設した交換レンズ部門は、キヤノンが26.4%で1位、ニコンが23.9%で2位。両社の差はカメラよりも小さい。
※デジタルカメラ(レンズ一体型)…コンパクトデジタルカメラ
デジタルカメラ(レンズ交換型)…デジタル一眼レフカメラ
AV機器で強いシャープ、地デジチューナーは価格競争が激化
液晶テレビ(40インチ未満)部門はシャープが1位で44.6%と半数近くを占める。2位は東芝で15.7%。一方、液晶テレビ(40インチ以上)部門の1位もシャープで49.4%、2位はソニーで34.9%だった。BDレコーダー部門は1位がシャープで38.2%、2位がパナソニックで33.7%、3位はソニーで26.6%。いずれのAV機器部門もシャープが高いシェアを獲得している。
シャープの液晶テレビ「LC-40LX1」、マスプロ電工のデジタルチューナー「DT620」、シャープのBDレコーダー「BD-HDS43」、ソニーのBDメディア「10BNE1VBCS2」
AV機器関連で新設したのはデジタルチューナーと、DVDメディアから分離したBDメディアの二つ。デジタルチューナーは、機能を限定した低価格モデルを各社が発売したことで普及が進んだ。現在の1位はマスプロ電工で25.9%、2位はI・Oデータ機器で18.9%。一方、BDメディアはソニーが1位で28.9%、2位はTDK Life on Recordで26.0%。09年は録画機能付きテレビのラインアップが豊富になり、2010年は記録メディアであるBD市場の成長も期待できそうだ。
「BCN AWARD 2010」表彰式 今年は秋葉原で1月14日(木)開催!
「BCN AWARD」は、全国の主要パソコン専門店や家電量販店などから収集したPOSデータに基づき、パソコン関連商品及びデジタル家電商品102部門において、年間で最も販売台数シェアの高かった企業を表彰する。
「BCN AWARD 2010」は、今回速報したデータに11月、12月の実売データも加えた年間シェア確定後に決定。2010年1月14日(木)にベルサール秋葉原 2Fホール(東京都千代田区外神田3-12-8)にて、受賞社やPOSデータ提供会社などを招き、表彰式を開催する。また今回からは、一般の観覧希望者も募る予定(詳細は後日公開予定)。
【「BCN AWARD 2010」開催日程】
開催日時:2010年1月14日(木)14:00 ~ 17:00(懇親会含む)
開催場所:ベルサール秋葉原 2Fホール(東京都千代田区外神田3-12-8)
開催日時:2010年1月14日(木)14:00 ~ 17:00(懇親会含む)
開催場所:ベルサール秋葉原 2Fホール(東京都千代田区外神田3-12-8)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。