アジア最大の写真展PIE2009、シグマ「DP2」やあの電子水準器など――玄人好みのアイテム特集
東京ビッグサイトで3月26日に開幕したアジア最大級の写真・映像の総合展示会「フォトイメージングエキスポ2009(PIE2009)」。今回は、初日の記事でお伝えすることができなかった周辺機器メーカーなどのブースで見つけた展示品を中心にお伝えしよう。
外観や08年春に発売した「DP1」と同様のスクエアボディを採用する一方、モードダイヤルには新たに「SET UP」ポジションを搭載。「DP1」ではメニューボタンから行なっていたカメラ設定をワンタッチで変更できるようにした。
また、望遠レンズコーナーでは、実際に様々なレンズを覗いて、写りを確認できるようにしていた。なかでも目をひいたのが、昨年の会場でも注目を集めていた、200-500mm F2.8、専用テレコンバーターを装着すれば400-1000mm F5.6という焦点距離を実現できる超望遠レンズ。一見するとレンズというよりも、まるでロケット砲のような外観だ。重さも15kg前後と相当なものだが、価格もなんと262万5000円とこちらもロケット級だった。
今年はこの電子水準器がパワーアップして帰ってきた。その名も「Action Level Sound」。従来のようにLEDライトで水平を教えてくれるのはもちろんだが、それに加えて「ピッピッピ」と電子音でも傾きを教えてくれるようになった。電子音が出るタイミングは、水平時と傾いている時のどちらかを選択できる。価格は7000円程度で、4月に発売予定。
会場を散策していると、堀内カラーのブースの前に人だかりができていたので覗いてみると、そこで実演されていたのはパッションの「DD Pro」。デジタル一眼レフカメラのローパスフィルターに付着したゴミを除去するクリーナーだ。
クリーニングは、カメラをミラーアップした状態で、本体についたブラシを使い、ローパスフィルターの表面を軽くなぞるようにして行う。本体内部のファンでノズル先端からゴミを吸引すると同時に、吸い込んで排出口から出たゴミがローパスフィルターに再付着しないよう、静電気で吸着する。
ローパスフィルターを自分で掃除すると聞くと、フィルターに傷がつかないか心配になるが、説明員によると、ブラシによってローパスフィルターに傷が付くことはないという。実演台の横では、キヤノンの「EOS 5D」を愛用しているというユーザーが、興味津々で次々と質問。「EOS 5D」にはセンサーのゴミ取り機能が付いていないことから、かなり本気で購入を検討していた。
そのほか、興味をひいたのがリングストロボ。レンズの外周に取り付けて使用するストロボで、被写体にまんべんなく光が当るので、ほとんど影ができない。最近はあまり民生品をみることがなくなっていたのだが、今年の会場には、4月に発売されるという新製品も含め、ちらほらと出品されていた。
ケンコーのブースでは、参考出品ではあるものの、独Metz社のリングストロボ「メカブリッツ 15MS-1 デジタル」を展示。発光部は3段階の角度調整が可能なほか、着脱式のディフューザーも用意。カメラごとのワイヤレスTTLに対応するよう調整すれば、ほぼ全てのメーカーの製品に対応できるという。
また、銀一のブースに展示されていた変り種が、クリップオンストロボの発光部に差し込んで使う「オービス・リングフラッシュ」。TTL発光コマンダー機能を搭載したカメラを使い、専用ストロボをワイヤレス調光して利用すれば、様々な角度からリング状の照明効果が得られる。
ストロボの差込口があり、光が強くなりがちなリングの下部にはディフューザーを組み込んだほか、内部にミラーを設置し、リング上部にまでまんべんなく光が届くように工夫している。こちらの製品は近日発売予定だという。
シグマ「DP2」をお披露目、おなじみの大型超望遠レンズも
シグマのブースでは、先日正式発表したコンパクトデジタルカメラ「DP2」を大きくアピール。デジタル一眼レフと同様の撮像素子を搭載しており、高画質の写真が撮影できるのが特徴で、35mmフィルム換算で焦点距離41mm相当のレンズを搭載する。
DP2
外観や08年春に発売した「DP1」と同様のスクエアボディを採用する一方、モードダイヤルには新たに「SET UP」ポジションを搭載。「DP1」ではメニューボタンから行なっていたカメラ設定をワンタッチで変更できるようにした。
また、望遠レンズコーナーでは、実際に様々なレンズを覗いて、写りを確認できるようにしていた。なかでも目をひいたのが、昨年の会場でも注目を集めていた、200-500mm F2.8、専用テレコンバーターを装着すれば400-1000mm F5.6という焦点距離を実現できる超望遠レンズ。一見するとレンズというよりも、まるでロケット砲のような外観だ。重さも15kg前後と相当なものだが、価格もなんと262万5000円とこちらもロケット級だった。
今年も登場! 超望遠レンズ「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」
ベルボン、進化して帰ってきた電子水準器
また、昨年注目を集めていた機器といえば、ベルボンが出展していた電子水準器「Action Level」。カメラのホットシューに装着するだけで、LEDライトによって水平が確認できる。ライトが左右どちらかの側で赤色に点灯しているときは、カメラが傾いており、中央で緑色に点灯すると水平。当時は気泡の位置で水平・垂直を見るものが多かった水準器の中で、シンプルな操作性は注目を集めていた。
電子音とともに帰ってきた「Action Level Sound」
今年はこの電子水準器がパワーアップして帰ってきた。その名も「Action Level Sound」。従来のようにLEDライトで水平を教えてくれるのはもちろんだが、それに加えて「ピッピッピ」と電子音でも傾きを教えてくれるようになった。電子音が出るタイミングは、水平時と傾いている時のどちらかを選択できる。価格は7000円程度で、4月に発売予定。
掃除は度胸? パッションのローパスフィルタークリーナー
会場を散策していると、堀内カラーのブースの前に人だかりができていたので覗いてみると、そこで実演されていたのはパッションの「DD Pro」。デジタル一眼レフカメラのローパスフィルターに付着したゴミを除去するクリーナーだ。
クリーニングは、カメラをミラーアップした状態で、本体についたブラシを使い、ローパスフィルターの表面を軽くなぞるようにして行う。本体内部のファンでノズル先端からゴミを吸引すると同時に、吸い込んで排出口から出たゴミがローパスフィルターに再付着しないよう、静電気で吸着する。
「DD Pro」と実演の様子
ローパスフィルターを自分で掃除すると聞くと、フィルターに傷がつかないか心配になるが、説明員によると、ブラシによってローパスフィルターに傷が付くことはないという。実演台の横では、キヤノンの「EOS 5D」を愛用しているというユーザーが、興味津々で次々と質問。「EOS 5D」にはセンサーのゴミ取り機能が付いていないことから、かなり本気で購入を検討していた。
今年はより身近な存在になるか ケンコーと銀一のリングストロボ
そのほか、興味をひいたのがリングストロボ。レンズの外周に取り付けて使用するストロボで、被写体にまんべんなく光が当るので、ほとんど影ができない。最近はあまり民生品をみることがなくなっていたのだが、今年の会場には、4月に発売されるという新製品も含め、ちらほらと出品されていた。
ケンコーのブースでは、参考出品ではあるものの、独Metz社のリングストロボ「メカブリッツ 15MS-1 デジタル」を展示。発光部は3段階の角度調整が可能なほか、着脱式のディフューザーも用意。カメラごとのワイヤレスTTLに対応するよう調整すれば、ほぼ全てのメーカーの製品に対応できるという。
メカブリッツ 15MS-1 デジタル
また、銀一のブースに展示されていた変り種が、クリップオンストロボの発光部に差し込んで使う「オービス・リングフラッシュ」。TTL発光コマンダー機能を搭載したカメラを使い、専用ストロボをワイヤレス調光して利用すれば、様々な角度からリング状の照明効果が得られる。
オービス・リングフラッシュ
ストロボの差込口があり、光が強くなりがちなリングの下部にはディフューザーを組み込んだほか、内部にミラーを設置し、リング上部にまでまんべんなく光が届くように工夫している。こちらの製品は近日発売予定だという。