• ホーム
  • トレンド
  • 最新デジカメずらりPIE2009――パナソニック、オリンパス、HOYA、カシオ編

最新デジカメずらりPIE2009――パナソニック、オリンパス、HOYA、カシオ編

特集

2009/03/26 19:31

 東京ビッグサイトで3月26日から開催中のアジア最大級の写真・映像の総合展示会「フォトイメージングエキスポ 2009(PIE2009)」。カメラメーカー各社は自社ブースで発売直前や最新のイチオシ機種を次々と紹介している。今回の記事では、パナソニック、オリンパス、HOYA、カシオ計算機の各ブースの内容をリポートする。

パナソニック、目玉はやはり「GH1」! 動画撮影機能を押し出す



 パナソニックは、先日発表したばかりの「LUMIX DMC-GH1」の動画撮影機能を中心にアピール。ブースのメインステージには「LUMIX」シリーズを手にしたモデルが次々と登場するショー形式の展示を行っており、行きかう人たちの注目を集めていた。

 「GH1」は、AVCHD形式の動画撮影が可能な世界初のデジタル一眼。体験コーナーには、展示されている実機を触ろうと大勢の人が列をなしていた。付属のレンズ「LUMIX G VARIO HD 14-140mm /F4.0-F5.8 ASPH./MEGA O.I.S.」と組み合わせると、フルタイムオートフォーカス(AF)での撮影が可能となる。

LUMIX DMC-GH1

 そのほかのLUMIX用レンズでも、動画撮影自体は可能だが、フォーカスはコントラストAFとなる。また、動画撮影時は絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出などを切り替えることができ、多彩な表現が可能になる。

 「GH1」には、コンフォートブラック、コンフォートレッド、コンフォートゴールドと3色のカラーがあるが、会場ではコンフォートゴールドの人気が高いそうだ。また、撮影後の画像を薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」に表示して鑑賞するなど、同社のAV機器と連携した写真の楽しみ方も提案していた。

オリンパス、最新モデル「E-620」の試写には浅田舞さんが登場



 オリンパスのブースでは、同社のデジタル一眼レフシステム「Eシステム」のデジタル一眼レフカメラが集合した。ステージでは、新発売の「E-620」を中心に展示。同社の一眼レフを持参した人にはズイコーレンズ群を実際にボディに付けて撮り心地を体感できるコーナーなども設置し、来場者にアピールしていた。

 体験コーナーで人気が高かったのは、最新機種の「E-620」。女性に人気の高いエントリーモデル「E-420」の小型ボディを継承しつつ、ボディ内手ブレ機能と中級機「E-30」のエフェクト撮影機能「アートフィルター」を搭載したモデルだ。同社のスタッフも「カメラに欲しい、と思える機能は全てのせました」と自信をみせていた。

「E-620」と、試写イベントに登場した浅田舞さん

 また、「E-620」の体験試写会には、同社のコンパクトデジタルカメラのCMキャラクターを務めるフィギュアスケートの浅田舞選手が登場。リンクに見立てたステージの上で華麗なスケーティングを披露した。

 そのほか、マイクロフォーサーズ準拠のモデルについては、残念ながら昨年9月にドイツで開催された「フォトキナ2008」に参考出品されたモックアップのみの展示に留まっていた。ただ、試作機の横には、おそらく実機ではないかと思われる青いベールにつつまれた謎の物体が並んでいた。同社では今年夏ごろの発表を目途に開発を進めているという。

マイクロフォーサーズ機のモックアップと謎の青いベール

まだ出ないの? 噂の中判カメラ「645 Digital」に人だかり



 HOYAは、ペンタックスブランドのカメラとレンズを中心に展示。デジタル一眼レフでは、エントリーモデル「k-m」の限定カラーで、先日発表したばかりのオリーブグリーンモデルや、「PENTAX K20D」のチタンカラーモデルもお披露目されていた。

 しかし、一番の注目を集めていたのは、なんといっても開発中の中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645 Digital」。会場には試作機で撮影したという写真も公開されていたが、展示はモックアップのみ。長年、同社のカメラを愛用しているというユーザーがスタッフに「発売をずっと待っている。なんとかはやく開発して」とお願いするシーンも見られた。

参考展示された「PENTAX 645 Digital」

 同社によると「発売時期はまだ明かせないが鋭意製作中です。価格帯としては、100万円を切るレベルにまで、なんとかもっていきたいと思っています」とコメント。今後の動きに注目したい。

参加者も巻き込んで写真合成機能を体感、カシオ




 カシオのブースでは、コンパクトデジタルカメラ「EXILIM」シリーズの独自機能を体験してもらう、参加型のイベントを多く開催し、実際に来場者に機能をわかりやすく体験してもらえるよう工夫をこらしていた。

 毎秒30枚の高速連写撮影機能と最高1000fps(224×64ピクセル)での「ハイスピードムービー」撮影が特徴の「HIGH SPEED EXILIM EX-FS10」の撮影機能体験コーナーでは、キックボクサー岡田敦子さんがゲストとして登場。次々と技を繰り出す岡田さんの動きを高速連写やハイスピードムービーで捉えるイベントを開いた。

ハイキックを披露する岡田選手

 また、動く被写体を切り抜いて背景となる別の静止画に合成できる機能「ダイナミックフォト」を搭載した「EX-Z400」の体感イベントでは、実際にモデルを使って合成画像の作り方を順を追って説明。その後は一般参加者も参加して、モデルと一緒に合成画像を作成。突然の呼びかけながら、自ら立候補した参加者に、会場からは拍手が起きていた。

「EX-Z400」と体験イベントの様子