購入前にチェック! デジタルビデオカメラ選びの五箇条
卒業式、入学式、お花見など、これからの季節は絵になるイベントがめじろ押し。最新の春モデルが出揃ったデジタルビデオカメラ売り場で、何に着目し、どんなタイプを選べばいいか――モデル選びの「五箇条」を整理しながら、自分の使い方に合った1台を見つけよう!
選ぶなら当然フルHD! AVCHDも要チェック
現在、店頭に並んでいるデジタルビデオカメラのほとんどは、フルハイビジョン(フルHD)対応モデル。春モデルでも、フルHD記録モデルが出揃った。
フルHDとは、動画記録画素数が、水平1920×垂直1080画素のこと。思い出は、できるだけ高精細で美しく残しておきたいものだ。なお、撮る映像がフルHDなら、見る――テレビやPCの液晶モニタも、フルHD対応のものを用意しておきたい。
また、映像記録が、AVCHD規格に準拠しているかどうかも重要だ。AVCHD規格とは、高精細なハイビジョン映像をデジタルビデオカメラで記録&再生するための規格。5.1chサラウンドの臨場感ある音声を記録できる。BCNランキングでは、1月の時点でデジタルビデオカメラの72.7%がAVCHD対応だ。
なお、ハイビジョン映像を記録したディスクを鑑賞するときは、ブルーレイディスクレコーダーやAVCHD規格に対応したレコーダーでないと再生できないので、注意が必要だ。
高画質化とともに撮影データも大型化
高画質な映像を記録できるのはうれしいが、その一方で心配なのが、撮影データの大型化だ。撮影時間や撮影後の再生&データ活用方法を考えながら、どんなメディアにデータを記録するのかを確認しておこう。
記録メディアは大きく分けると次の3種類。一つめは、内蔵HDDやメモリに記録するタイプ。メディアのセットや交換の手間がなく手軽。HDDは大容量、メモリは軽量で衝撃に強いのが特徴だ。二つめは、SDやSDHCなどのメモリカードに記録するタイプ。本体にHDDを積まないので、軽量でコンパクトだ。三つめは、BDやDVDメディアに直接書き込むタイプ。撮影後にそのままプレーヤーで楽しめるというメリットがある。
これらのメディアを組み合わせたハイブリッドモデルが多いので、撮った映像の活用イメージに合わせてタイプを選ぼう。
撮影をサポートするさまざまな機能に注目
最新モデルは、手ブレ補正機能搭載のモデルが揃い、各メーカーともプラスアルファのユニークな機能を備えている。
パナソニックは、被写体を追尾してフォーカスや露出を自動調整する世界初の「追っかけフォーカス」機能を搭載。ソニーは、顔検出機能と動画撮影中に笑顔の写真が自動で撮れるスマイルシャッターに加え、従来比約10倍のブレ補正の「アクティブモード」で、カメラ任せの簡単さをアピールする。
キヤノンは、素早くピントを合わせる「ハイスピードAF」と最大35人の顔を検出し、顔優先AF、顔追尾、顔優先AEと人物撮影に適した制御をする「フェイスキャッチテクノロジー」を採用している。
このほかにも、自動逆光補正やクイックフォーカスなど、各社の簡単撮影機能をチェックし、自分の撮影シーンを想像しながら、最適なモデルを選ぼう。
ズーム倍率やF値をチェック
例えば運動会での撮影のように、遠くの被写体にグッと寄って撮りたいのなら、レンズのズーム機能が大切だ。特に「光学式」と書かれたズーム倍率は要チェック。
デジタル処理で映像を拡大するデジタルズームと違い、光学式ズームはレンズそのものの性能を表す。スタンダード画質なら何十倍というモデルがあるが、ハイビジョン対応モデルの場合は10-12倍が一般的だ。撮影スタイルを広げるためにも、できるだけ光学式ズーム倍率の高いモデルを選ぼう。撮影の際は、ズーム倍率を上げた状態だと手ブレしやすいので、手ブレ補正機能をオンにすることは忘れずに。
また、レンズの「F値」もチェックしよう。F値はレンズの明るさを表す数値で、小さいほど明るいレンズということだ。暗い室内でも手ブレしにくく、撮影しやすい。
お店で手にとって撮影を実体験
一番大切なのは、やはり店頭で実機を手に取って確認&比較することだ。
重さやホールド感、バランス、ボタンやタッチパネルでの操作性、液晶モニタのサイズや見やすさなどは、カタログだけではわかりにくい。起動時間やスタートボタンの反応も、重要なポイントだ。
●ホールド感
サイズや重さ、バランス、構えたときの撮影のしやすさを確認
●操作性
ボタンやタッチパネルを実際に操作
●液晶モニタ
明るい場所や斜めからのぞいて、映像を確認
●アクセサリと拡張性
アクセサリの充実度とAV機器とのリンク性能を確認 さらに店頭でチェックしておきたいのが、アクセサリ。最近では、カメラに直接つないで映像をDVDメディアに記録するDVDライターなど、便利なアクセサリが充実している。撮った後の楽しみ方も含めて、使う自分を想像しながら最適なモデルを選ぼう。
自分でみてもなかなか、選べないのなら、店員さんに用途や自分の好みを伝えて選んでもらうのも一つの手だ。さあ、読み終えたらお店に直行だ!
●「BCNランキング」マガジンとは
当サイトと連動し、全国の家電量販店/PC専門店で配布しているフリーマガジン。最新デジタル製品の紹介やレビュー、賢い使い方などを掲載し、読者のデジタル生活を応援しています。 配布店舗はこちら。
第一条 画質を見よ!
選ぶなら当然フルHD! AVCHDも要チェック
現在、店頭に並んでいるデジタルビデオカメラのほとんどは、フルハイビジョン(フルHD)対応モデル。春モデルでも、フルHD記録モデルが出揃った。
フルHDとは、動画記録画素数が、水平1920×垂直1080画素のこと。思い出は、できるだけ高精細で美しく残しておきたいものだ。なお、撮る映像がフルHDなら、見る――テレビやPCの液晶モニタも、フルHD対応のものを用意しておきたい。
また、映像記録が、AVCHD規格に準拠しているかどうかも重要だ。AVCHD規格とは、高精細なハイビジョン映像をデジタルビデオカメラで記録&再生するための規格。5.1chサラウンドの臨場感ある音声を記録できる。BCNランキングでは、1月の時点でデジタルビデオカメラの72.7%がAVCHD対応だ。
なお、ハイビジョン映像を記録したディスクを鑑賞するときは、ブルーレイディスクレコーダーやAVCHD規格に対応したレコーダーでないと再生できないので、注意が必要だ。
メーカー名 | 製品 | 特徴 |
---|---|---|
ソニー | HDR-XR500V | 感度性能を大幅にアップした新開発のExmor R CMOSセンサーと、独自のGレンズを採用し、暗い場所でもノイズの少ない映像を実現 |
パナソニック | HDC-TM300 | 光の3原色をそれぞれ専用センサーで処理する新3MOSセンサーで、高画質を実現。「追っかけフォーカス」機能で簡単に撮影できる |
ビクター | GZ-HD40 | 小さなボディに新開発の高画質エンジン「HDギガブリッドDuo」を積み、フルHD画質の長時間記録が可能。最長で約50時間撮影できる |
キヤノン | IVISHFS10 | 映像エンジンを一新した新・キヤノンフルHDシステムを採用。内蔵メモリとSD/SDHCカードのダブルメモリで、長時間の撮影ができる |
第二条 メディアを見よ!
高画質化とともに撮影データも大型化
高画質な映像を記録できるのはうれしいが、その一方で心配なのが、撮影データの大型化だ。撮影時間や撮影後の再生&データ活用方法を考えながら、どんなメディアにデータを記録するのかを確認しておこう。
記録メディアは大きく分けると次の3種類。一つめは、内蔵HDDやメモリに記録するタイプ。メディアのセットや交換の手間がなく手軽。HDDは大容量、メモリは軽量で衝撃に強いのが特徴だ。二つめは、SDやSDHCなどのメモリカードに記録するタイプ。本体にHDDを積まないので、軽量でコンパクトだ。三つめは、BDやDVDメディアに直接書き込むタイプ。撮影後にそのままプレーヤーで楽しめるというメリットがある。
これらのメディアを組み合わせたハイブリッドモデルが多いので、撮った映像の活用イメージに合わせてタイプを選ぼう。
メーカー名 | 製品 | 特徴 |
---|---|---|
ソニー | HDR-CX120 | 16GBの内蔵メモリに、付属の16GBのメモリースティックをプラス。3つのカラーから選べる軽量&コンパクトなスタイリッシュモデルだ |
パナソニック | HDC-SD200 | データの移動や再生が簡単なSD/SDHCメモリカード記録モデル。使用時でも約397gと軽量だが、振動や衝撃に強いタフなボディだ |
日立 | DZ-BD10H | 撮影したフルHD映像をそのままBDディスクに書き込める。30GBの内蔵HDDやSD/SDHCメモリカード、DVDにも記録が可能なハイブリッドタイプ |
第三条 撮影機能を見よ!
撮影をサポートするさまざまな機能に注目
最新モデルは、手ブレ補正機能搭載のモデルが揃い、各メーカーともプラスアルファのユニークな機能を備えている。
パナソニックは、被写体を追尾してフォーカスや露出を自動調整する世界初の「追っかけフォーカス」機能を搭載。ソニーは、顔検出機能と動画撮影中に笑顔の写真が自動で撮れるスマイルシャッターに加え、従来比約10倍のブレ補正の「アクティブモード」で、カメラ任せの簡単さをアピールする。
キヤノンは、素早くピントを合わせる「ハイスピードAF」と最大35人の顔を検出し、顔優先AF、顔追尾、顔優先AEと人物撮影に適した制御をする「フェイスキャッチテクノロジー」を採用している。
このほかにも、自動逆光補正やクイックフォーカスなど、各社の簡単撮影機能をチェックし、自分の撮影シーンを想像しながら、最適なモデルを選ぼう。
メーカー名 | 製品 | 特徴 |
---|---|---|
パナソニック | HDC-HS300 | 「追っかけフォーカス」は、ピントと露出を自動追尾でロックする。シーンを自動判別して動画+写真を簡単に撮影できる「おまかせiA」を搭載 |
ソニー | HDR-XR100 | 80GBのHDDに最長約33時間30分のハイビジョン映像を記録。笑顔を感知すると自動的に写真を撮影するスマイルシャッター機能が好評だ |
第四条 レンズを見よ!
ズーム倍率やF値をチェック
例えば運動会での撮影のように、遠くの被写体にグッと寄って撮りたいのなら、レンズのズーム機能が大切だ。特に「光学式」と書かれたズーム倍率は要チェック。
デジタル処理で映像を拡大するデジタルズームと違い、光学式ズームはレンズそのものの性能を表す。スタンダード画質なら何十倍というモデルがあるが、ハイビジョン対応モデルの場合は10-12倍が一般的だ。撮影スタイルを広げるためにも、できるだけ光学式ズーム倍率の高いモデルを選ぼう。撮影の際は、ズーム倍率を上げた状態だと手ブレしやすいので、手ブレ補正機能をオンにすることは忘れずに。
また、レンズの「F値」もチェックしよう。F値はレンズの明るさを表す数値で、小さいほど明るいレンズということだ。暗い室内でも手ブレしにくく、撮影しやすい。
メーカー名 | 製品 | 特徴 |
---|---|---|
キヤノン | IVISHF20 | 内蔵のフラッシュメモリとSDHCメモリカードで、約340gの軽量コンパクトボディを実現。光学15倍ズームで、遠くの被写体もしっかり映像に収められる |
第五条 店頭で選べ!
お店で手にとって撮影を実体験
一番大切なのは、やはり店頭で実機を手に取って確認&比較することだ。
重さやホールド感、バランス、ボタンやタッチパネルでの操作性、液晶モニタのサイズや見やすさなどは、カタログだけではわかりにくい。起動時間やスタートボタンの反応も、重要なポイントだ。
店頭ではココをじっくりチェック!
●ホールド感
サイズや重さ、バランス、構えたときの撮影のしやすさを確認
●操作性
ボタンやタッチパネルを実際に操作
●液晶モニタ
明るい場所や斜めからのぞいて、映像を確認
●アクセサリと拡張性
アクセサリの充実度とAV機器とのリンク性能を確認
自分でみてもなかなか、選べないのなら、店員さんに用途や自分の好みを伝えて選んでもらうのも一つの手だ。さあ、読み終えたらお店に直行だ!
※「BCNランキング」マガジン3月号より転載
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