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みんなで写真が楽しめる! オンラインフォトアルバム活用のススメ

特集

2009/02/20 15:54

 せっかくデジカメで撮った写真、1人よりみんなで楽しみたい。例えば一緒に旅した仲間で撮った写真は、早くみんなに見せてあげたいし、子どもの運動会の写真は田舎のおばあちゃんにもすぐに見てもらいたい。「オンラインフォトアルバム」を使えば、プリントするよりも手軽に、そんな楽しみ方ができる。そこで、「オンラインフォトアルバム」とは一体どんなサービスなのか、ご紹介しよう。


写真をネット上で簡単に共有できる



 デジカメで撮った写真を友達に見せる時、まず思いつくのはプリント。でも、「次会った時に渡すね」などと言って、渡せるのは、撮った時の記憶が薄れた頃ということも多い。それに、数十枚にもなる旅行などの写真をプリントするには、それなりのコストがかかるし、大容量の写真ファイルをメールに添付して送るのも難しい。せっかく「デジタル」カメラで撮った写真なんだから、もっと手軽にみんなで楽しむ方法はないものか? そこで活用したいのが、インターネットのウェブサイト上に写真をアップロードして共有できる「オンラインフォトアルバム」だ。

 ウェブサイトで写真を共有して楽しめるので、どこからでも使えるのが最大のメリット。シドニー在住の若夫婦が、秋田に住んでいるおじいちゃんと沖縄にいる叔母さんに、さっき撮った孫の写真を見てもらう、なんてこともできるわけだ。無料で利用できるサービスが多く、会員登録するだけで自分だけのオンラインアルバムを作ることができる。いずれのサービスも利用法は簡単。写真データをサイトにアップロードするだけなので、日常的にウェブサイトの閲覧しているような人なら誰でもすぐに使えるようになるだろう。

 アップロードした写真は、特定の仲間だけが閲覧できるようにすることもできるし、きれいに撮れた写真を広く一般の人たちに公開することも可能。また、写真にコメントを付けられるものが多く、写真をきっかけにしたコミュニケーションの場としても人気が高い。サイトの数も多く、写真共有によるコミュニケーションをメインにしたものから、保存や管理をメインにした大容量のものまで、内容はさまざま。そこで、無料で比較的大きな容量まで写真が保存できるものをいくつか探してみた。

大容量の「SkyDrive」、場所や人物のタグ機能が楽しい「Picasa ウェブアルバム」




 25GBと非常に大きな容量を無料で使用できるのがマイクロソフトが運営する「SkyDrive」。1ファイル50MBまでアップロード可能で、Hotmail、メッセンジャー、またはXbox LIVEのアカウントを持っていれば、すぐに利用できる。

SkyDrive

 フォルダやアルバムごとにアクセス設定ができ、設定は誰でもアクセスできる「パブリック」、自分の「つながり」に登録した人だけがアクセスできる「つながりに公開」、つながりの中からさらに特定の人を指定したり、メールアドレスを入力したりして公開できる「特定のメンバー」、自分だけがアクセスできる「プライベート」の4種類から選択できる。さらに、写真のみでなく、動画や音楽、Officeのドキュメントなど、さまざまな形式のファイルを保存・共有可能。大容量なので、各種データの保存用ストレージとしても活用できるサービスだ。

 Googleの「Picasa ウェブアルバム」も使いでがあるサービス。Googleのアカウントを持っていれば利用でき、1GBまで無料。足りなくなったら最大400GBまで有料で使用できる。無料の場合、アルバムは250個まで作成でき、1アルバムあたりの最大写真保存枚数は500枚。写真のアクセス制限も可能で、作成した「一般公開アルバム」を検索可能にすると、「Picasa ウェブ アルバム」内だけでなく、そのほかのGoogleサービスで、他のユーザーが写真を検索できる。パソコン上で写真を整理する無料ソフト「Picasa」を使えば、一度に大量の写真をアップロードできる。この「Picasa」はWindowsだけでなく、MacOSやLinuxでも利用できるのが特徴だ。

Picasa ウェブアルバム

 また、写真に写っている人に名前(タグ)を付けて、写っている人物に応じて写真を整理することが可能。タグをたくさん付ければ付けるほど、新しい写真もより適切に整理でき、特定の友達のスライドショーも簡単に作成できる。そのほか、GoogleマップやGoogle Earthとの連携によって、地図上に写真を表示することも可能だ。

SNS風の共有サイトも最近人気



 ウノウが運営する「フォト蔵」は、写真と動画のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。写真は何枚でも掲載できるが、1か月間でアップロードできる容量に最大3GB分までという制限がある。設定したグループ内でアルバムを共有したり、より多くの人に見せたい時はインターネット公開したりできる。加えて、写真付きの日記を公開したり、コミュニティに参加したりと、まさにmixiなどのSNSと同じように利用できる。

左=フォト蔵 右=Zorg

 ゾーグが運営する「Zorg」もSNS型の写真共有サイト。10GBまで無料で使用でき、月最大100枚までアップロード可能。無料会員の場合はフォトアップロード時にオリジナル画像が消去されるため、オリジナルサイズの写真のダウンロードはできないが、有料会員になると、月の最大アップロード枚数が増え、オリジナル画像の保存・ダウンロードも可能になる。掲示板を利用したグループを作ることができ、その中で写真を共有できる。他のサイトと同じく、写真のアクセス制限の設定も可能。タグからの写真検索もできる。

 上記以外にも「オンラインフォトアルバム」サイトはいくつもある。自分に合ったサービスを探してみてほしい。上手に使えばプリント代の節約にもなるし、何より、これまで「撮っただけ」だったデジカメの写真が有意義に使えるようになるとあっては、使わない手はない。さっそくお気に入りの写真をアップロードしてみてはいかがだろう。(BCN・武井美野里)