デジタルでオリンピックをとことん楽しむ! 特集 2008/08/08 19:46 Tweet 4年に一度のスポーツの祭典が始まった。注目の競技が目白押しだ。トップアスリートたちの活躍を存分に楽しむには、最適な「環境」を整えたい。候補となるアイテムは「テレビ」「レコーダー」「PC」だ。 スポーツ観戦に大事な要素は、迫力と臨場感。オリンピックを徹底的に楽しむアイテムを買うなら、まずは大画面テレビ、と考える人も多いだろう。予算やスペースの許す限り、サイズが大きいものを選ぼう。 北京は、日本との時差はわずか1時間。競技は昼間の中継になる。仕事などで生中継は見られないという人は、レコーダーが気になるはず。ブルーレイディスクレコーダーも値段が手ごろになり、いまが買いどきだ。 PCは、1台で「見る」「録る」「残す」とマルチに活躍する。メールを書いたり、インターネットを見たりしながら競技を見る「ながら見」などもできる。 店頭にはさまざまな機種が並んでいる。いざアイテムを選ぶ段になると、どこにポイントを置けばいいかわからなくなることもあるだろう。視聴スタイルに合わせた選択のポイントを紹介しよう。 PCとテレビ、レコーダーの3つの機能をもつのが最大のメリット。地デジ対応モデルが各メーカーから出揃っている。録画番組を、いろいろな機器で楽しむことができるサーバー機能をもつ機種も登場 感動のシーンを残しておきたい、気になる競技を残らず見たい――それならレコーダーが選択肢になる。ブルーレイディスク(BD)だけでなく、普通のDVDにハイビジョン映像を録画できる機種が増えている プラズマテレビは、動きが速い映像をクリアに表示する。一方、液晶テレビも、最新モデルは大幅にブレを抑えている。また、屋外競技を見るなら、明暗の差をはっきりと表現するコントラスト比が高い機種がいい ___page___ 大迫力で楽しみたいなら、なによりも重要なのは画面サイズだ。スペースと予算が許す限り、サイズが大きいほうがいい。 解像度にも注目。ハイビジョンの高画質をそのまま楽しむには1920×1080画素のフルHDがオススメ。まるで自分が会場で観戦しているような錯覚をするほど、高画質だ。さらに臨場感を求めるなら、サラウンドシステムを組合わせる手もある。 テレビラックの前面にスピーカーを配置し、これ1台で5.1chサラウンドを楽しめる 壁に寄せて、すっきりと設置できる。フルHDパネルを搭載し、ハイビジョンを忠実に再現する 「オリンピックを楽しむ」という観点でテレビを選ぶなら、アスリートのスピード感溢れる動きをクリアに再現できるかどうかが重要だ。 ポイントになるのが、液晶テレビとプラズマテレビの違い。液晶テレビに比べるとプラズマテレビのほうが、動きが速い映像を映しても、残像が少ないといわれていた。ではオリンピック観戦に向いているのはプラズマテレビかというと、最近は必ずしもそうとはいえない。最新の液晶テレビの多くは倍速表示機能をもち、残像を大幅に抑えているのだ。 倍速表示機能とは、同時間内に表示するコマ数を従来の2倍にすることで残像を抑え、動きの速い映像を滑らかに表示する技術。あらゆる番組に有効だが、スポーツ番組には特に効果が高い。 プラズマテレビに比べ、液晶テレビは多くのメーカーでつくっているので、さまざまな選択肢がある。また、映像が明るくメリハリがあり、画面に映り込みがないというメリットもある。しかし、プラズマテレビの細やかな描写力や色再現性も捨てがたい。自分にとって大事なポイントを見極め、納得できる1台を選んでほしい。 独自の倍速フルHD液晶技術により、動きが速い映像を滑らかに映し出す。省エネ設計も魅力 「クリアピクチャーパネル」が、映り込みを大幅に抑え、鮮やかな画像を再現する HDDを内蔵して録画ができるモデルが増えている。一番のメリットは、番組を見ながらでもテレビのリモコンひとつですぐに録画ができることだ。レコーダーを起動したり、DVDを準備する必要がなく、いきなり残しておきたいシーンになっても、すぐに録画できる。テレビのEPG(電子番組表)から選んで録画するので、操作も覚えやすい。 録画番組をDVDに保存・編集するならレコーダー。見た録画番組をすぐに消去するなら、録画機能付きのテレビがオススメだ。 録画以外に見たい試合を確実に見るには、ワンセグ対応機器を持ち歩くという選択肢もある。携帯電話やノートPCもいいが、よりキレイな画質で見るなら、専用のワンセグテレビがいい 内蔵HDDは250GB。チューナーとモニタが別なので、いろいろな置き方ができる 300GBのHDDを内蔵。部屋の明るさなどに合わせて自動で画質を調整する ___page___ オリンピックの放送時間は、トータルで100時間以上にもなる。気になる競技をどんどん録画して、あとからどれを見るかじっくりと選ぶという使い方をするなら、HDD容量はできるだけ大きい機種がいい。デジタル放送は録画データのサイズが大きいので、容量500GB以上のモデルがオススメだ。 また、AVC録画機能にも注目だ。ハイビジョン映像を圧縮して、データサイズを小さくすることで、従来の約4?6倍もの長時間録画を実現した。容量500GBのHDDなら、ハイビジョン映像を250時間以上録画できる。 HDD容量は500GB。AVC録画で、ハイビジョン映像を従来のDVDに保存できる AVC録画対応。リモコンに液晶画面がつき、操作に迷わない。内蔵HDDは500GB 高精細なハイビジョン映像なら、決定的瞬間の選手の表情から目にも止まらぬスピーディなプレーまで、しっかりと目撃することができる。ハイビジョン映像をそのままの画質で保存するなら、BDレコーダーが最有力候補になる。 BDレコーダーのラインアップは増え、値段もこなれてきた。7月のBCNランキングを見ると、レコーダーの全販売台数のうちBDレコーダーは約42%を占めている。また、BDメディアの価格も、パック買いなら、BD-R1枚あたり1000円以下で手に入る。「高嶺の花で手が出ない」と思っていたら、それは大まちがい。まさに、いまが買いどきといえるだろう。 前述のAVC録画機能をもつモデルなら、通常のDVDメディアにハイビジョン映像を保存することができる。DVDメディアは、1枚100円程度と低価格。BDメディアを使うよりもコストがかからず、お得だ。ただし、AVC録画をしたDVDメディアは、対応するレコーダーやプレーヤーでないと、再生できないので注意が必要。BDと比べると録画できる時間も少ない。 また、BDメディアにもAVC録画することができる。ハイビジョンを、なんと15時間以上も録画できるのだ。 テレビとレコーダーやサラウンドシステムをHDMIケーブルでつなげば、テレビのリモコンですべての機器を操作できるのが「HDMIリンク」機能。機器ごとにリモコンを使い分ける必要がなく、操作が簡単で快適になる 「あざやか写真レーベル」を採用し、レーベル面に印刷できる ハイビジョン録画に最適なBDメディア。録画は1度のみ 500GBのHDDにハイビジョン番組を166時間保存できる。「気になる検索」など番組録画機能が充実 1TBの大容量HDDを内蔵。BDに対応し、AVC録画ができるなど、最新の機能を備えたハイスペックモデル Tweet