健康は睡眠から 寝苦しさを解消するデジタル快眠グッズ

特集

2007/08/27 15:06

 熱帯夜が続くこの季節。じめじめとした暑さのせいで、睡眠不足の人が多いだろう。体力を消耗しやすい夏だからこそ、睡眠はきっちりと取っておきたい。そこで、快適な睡眠をサポートするデジタルグッズをピックアップしてみた。今年の夏はデジタルで快適に過ごそう。

●デジタル技術でぐっすり眠る

 最近は、睡眠を「科学」で分析し、デジタル技術を駆使して快眠を手助けするグッズが多くある。睡眠不足で悩んでいる方は、一度デジタルの力を借りてみよう!

 深い睡眠を得るためには、からだをリラックスさせ、血行をスムーズにしておくことが重要。就寝前に十分にストレッチし、からだのコリをほぐしておこう。そんな作業をやってくれるデジタルグッズが、松下電工の「快眠プログラムマット EU3002」だ。「おやすみプログラムコース」では、マットに内蔵されたエアーバッグでからだをほぐしてくれる。深い呼吸でリラックスでき、寝つきがよくなる仕組みだ。

 松下電工では、睡眠科学に基づいて光や音・映像、温度・湿度をコントロールし、心地よい眠りをサポートする「快眠システム」に取り組んでいる。東京都港区にある「ナショナルセンター東京」の2階「快眠生活」コーナーでは、この快眠システムを体験可能で、電話予約すれば快眠コンシェルジュが寝室の環境まで提案してくれる。



 熟睡できないという悩みを抱える方は、自分がどれだけの良質な睡眠をとっているのか、チェックしてみよう。ロフテーの「ねむり博士」は、内蔵センサーが、寝ている間に深い眠りの持続性やリズムなどを測定してくれる枕。過去のデータと当日の結果から、その日の「快眠度」をパーセントで表示する。「快眠度」によって、その日一日の過ごし方のアドバイスもくれるスグレモノだ。例えば、「快眠度60%、寝る前にぬるめのお湯で入浴してみよう」といった具合だ。

 好きな音楽を聴きながら、優雅に眠りたい人には、東芝の「プライベート音枕 RLX-P1」がおすすめ。耳に音が直接伝わる骨伝導技術によって、本人だけに音が聞こえる構造だ。枕なので、そのまま眠っても大丈夫だ。音楽は、オーディオ機器と送信機をケーブルで接続し、枕に赤外線で送るので、配線が邪魔にならない。いつも聴いている音楽で眠りにつくことができる。

●さわやかな空気で心地よい眠りへ

 快適な睡眠空間には、良質な空気も欠かせない。そこでおすすめしたいのが、扇風機。エアコンのように強い冷気ではなく、部屋の空気を自然に循環させるので、からだにやさしい空気を作り出し、心地よい眠りへと導いてくれる。

 三洋電機の「EF-30THX2」は、上下左右に風が広がる「マジックターン立体首振り」機能を搭載。一般的な扇風機のように、一部分にしか風が当たらないということがないので、部屋全体にやさしい風が広がる。センサーで温度を感じ取り、自動送風する機能もついている。



 イワタニの「IS-LCLM」は、マイナスイオンのさわやかな送風が魅力。また、付属のアロマケースにお気に入りの香りをセットすれば、香りで緊張をほぐしてくれる。



 部屋の乾燥は快眠の天敵。ノドが痛くて快適な睡眠どころではない。そんなときは、加湿機能付きの空気清浄機を試してみよう。部屋中の塵や匂いをカットするだけでなく、適度な湿度でのどにやさしい空気をつくり出してくれる。シャープの「KC-51C1」は、部屋の湿度にあわせて加湿能力を調整し、部屋全体の湿度をやさしい60%に保つ。空気清浄機として「除菌イオン」で部屋に染み付いた匂いを脱臭したり、「ななめ20°新気流」でハウスダストや花粉を取り除いたりもする。健康面でも◎な製品だ。



 おしゃれな寝室にぴったりなのが、三菱電機「MA-517SV」。最適な湿度を「ゆらぎ加湿」によってつくり出し、温度によって変化する肌水分量を最適に保ってくれる。白金を配合した「プラチナ触媒フィルター」で、脱臭力もアップ。カーテンなどの付着臭も消して、部屋の空気をさわやかにする。



●朝の目覚めも快適に

 ぐっすりと眠れたのだが、なぜか朝の目覚めがつらい……。これでは快眠の意味がなくなってしまう。そんなときは、最新の目覚ましグッズを試してみよう。音が大きいだけの聞き慣れた目覚まし時計より、スッキリ起きることができるかもしれない。

 一見普通の時計のようだが、実は身につけることで、からだを常時モニターして、最も自分に合ったタイミングで起こしてくれるのが「SLEEPTRACKER」。寝返りなどのからだの動きや過去の睡眠の履歴などから判断して、眠りの浅い時間を見計らってアラームが鳴るので、フレッシュな目覚めを迎えられる。

 眠りと光の関係に着目した、アコードインターナショナルの「グッドスリープライト」の目覚まし方法はかなりユニーク。通常はベッドの横に置き、ライトとして使用する。寝る前にアラームをセットしておくと、起床時に約30分かけて徐々にライトが明るくなっていく。目覚まし音ではなく、朝日に起こされるような感覚で、自然な目覚めが期待できるという。もちろん、就寝時には、逆に徐々に暗くなる。



●快眠に関するエトセトラ

 ここで睡眠に関する興味深いサイトを紹介しよう。「ねむログ」というサイトは、会員登録をすれば、無料で自分の睡眠時間が記録できる。また、1週間・1か月単位での平均睡眠時間などもひと目でわかるので、自分の睡眠リズムを知ることができる。全会員の統計データを見ることもできるので、新たな発見があるかもしれない。

 また、今後の注目商品はダイキンの「快眠カプセル」。快適な眠りには、頭と足の温度差4度の「頭寒足熱」が理想との理論から、カプセル型睡眠器具を考案している。まだ開発段階だが、今後の製品化を検討しているとのこと。未来型の快眠グッズとなりそうだ。