いつでもどこでもフォトプリンタ!
PCがなくてもプリントができる
「デジカメの写真をプリントするのに、いちいちPCを起動するのが面倒だ」、「そもそもPCを持っていない」、という場合に簡単にデジカメ写真をプリントできるのが「フォトプリンタ」。コンパクトに持ち運ぶことができ、バッテリ内蔵で、2L版程度までのフォトプリントに対応したプリンタのことだ。「ダイレクトプリンタ」「デジタルフォトプリンタ」などと呼ぶこともある。
操作はできる限り簡略化されていて、手軽に扱えるのがうれしい。フォトシールに印刷できるなど、プリクラ的な遊び方もできる。また、機種によってはCD-R/DVDドライブを装備して、デジタル写真をCD-Rに直接記録することができるものもある。
写真の印刷方式は、インクジェット方式、昇華型熱転写方式(サーマル方式)が主流で、インクは専用のものが必要。用紙は、インクジェット方式の場合には市販のL版などの写真用紙が使えるが、サーマル方式の場合には専用用紙が必要だ。
写真加工もその場で簡単
フォトプリンタには、プリント機能に加えてさまざまな写真加工機能をもつ。暗い写真を明るくしたり、フラッシュによる赤目を補正したりといった便利な機能に加え、写真を使ってオリジナルのカレンダーを作成できたりする。
実際にエプソンの「カラリオ ミー E-700」を使って加工してみた。
PCと違って、簡単なボタン操作で写真加工ができるのが、フォトプリンタの長所。機能は限定されてしまうが、コストパフォーマンスと実際によく使う機能を考えれば、十分な性能である。
【写真に飾りを入れる】
それでは、「カラリオ ミー E-700」で実際に写真を加工してみよう。用意するのは「E-700」とデジタルカメラで撮影した写真を記録しているSDメモリカードだ。
「E-700」はSDメモリカード以外にも、xD-Picture Card、メモリースティック、マルチメディアカード、miniSDカード、コンパクトフラッシュ、マイクロドライブといった各種メモリを使用できるので、ほとんどのデジタルカメラや携帯電話に対応している。さらに、コンパクトフラッシュカードやマイクロドライブにも対応しているため、PCとのデータ連係にもすぐれている。もちろん、USBケーブルと専用ソフトを使ってPCから画像をプリントすることも可能だ。
印刷自体はすぐできる。メモリカードを挿入すると記録されている画像の一覧が表示されるので、プリントする画像を十字キーで選択し、用紙をセットしてOKボタンを押すだけだ。
それでは、画像の加工をしてみよう。加工する写真を選ぶところまでは、プリントする場合と同じだ。写真を選択したら「メニュー」ボタンを押す。これで機能選択メニューが表示される。そこで、十字キーを使って「編集」を選択し、「OK」ボタンを押す。次に「飾り」→「飾り付け」と選択すると、写真上に配置できる飾りグラフィックの一覧が表示されるので、ここから飾りグラフィックを選択して「OK」ボタンを選択する。
メニューが表示され、必要な機能を選択して「OK」ボタンを押す、というのが基本的な操作方法。十字キーの左右には「戻る」キーと「決定」キーがあり、間違えてもひとつ前に戻ることができる。
飾りのグラフィックを選択して「決定」キーもしくは「OK」キーを押せば、選択した写真にグラフィックが表示される。ここで十字キーを使って位置を決め、「拡大」キーで大きさを決める。「OK」ボタンをクリックすれば完成だ。飾りのグラフィックは「飾り追加」で4つまで追加できる。
【フレームを付ける】
どのフォトプリンタにも必ずあるのが、フレーム機能。多くのデジカメや携帯電話のカメラ機能にも付いている機能で、写真にふさわしいフレームを付けて印刷できる。「E-700」では、あらかじめ18種類のフレームが用意されているだけでなく、PCに接続すれば、エプソンのホームページからフレーム(P.I.Mフレーム)データをダウンロードすることもできる。操作は写真を選択して、好きなフレームを選択するだけ。
簡単・便利だから広がる フォトプリンタの楽しみ方
本体だけで簡単印刷、バッテリを付ければ、どこでもデジカメや携帯電話で撮影した写真をプリントできるのが、フォトプリンタの魅力。例えば、パーティ会場で撮影した写真を友人にその場で配ったり、PCを持っていない人の家やPCのない場所ですぐにプリントしたり、といった利用が可能になる。
PCとプリンタを購入するよりも、はるかに安く購入できることも大きなポイントだ。一般のプリンタにも、デジカメや各種メモリカードから直接印刷できる機能はあるが、フォトプリンタならコンパクトで準備に手間がかからない。簡単便利なフォトプリンタで、デジカメをもっと活用しよう!