作業環境を徹底改善! ポインティングデバイスを見直そう!
ワイヤレス? 有線? マウスを選ぶ最初の分かれ道
インターネットや書類作成など、パソコンの一般的な用途に便利なのは、やはりマウスだ。しかし、ひと口にマウスといっても、機能によっていろんな種類がある。もし快適な操作環境を構築したいのなら、自分にあったマウスを見つけるのがベスト。そこで、マウスにはどのような種類があり、どんな用途に向くのかをおさえていこう。
まずはワイヤレスマウスと有線マウスだ。ワイヤレスマウスはその名の通り、無線で動くマウス。パソコンのUSBポートにレシーバーを差し込めば、マウスの動きをレシーバーが感知し、画面上のカーソルが移動する。最大のメリットは、ケーブルがないため扱いやすいということ。狭い机や外出先の喫茶店のテーブルなど、限られたスペースでも快適に操作できる。一方で、マウス本体に電池やバッテリが必要で、外出先でも安心して利用するためには、予備電源を持ち歩く必要があるというデメリットがある。
有線マウスは、パソコンとマウスの本体がケーブルで接続されているタイプだ。有線式のメリットは、パソコンで電源を供給できるため、電池やバッテリなどをマウスに組み込む必要がないという点。そのため、無線タイプに比べてコンパクトで軽量なマウスが目立つ。また、価格が手ごろであるという点も、有線マウスの利点だ。
マウスを選ぶ際のチェックポイント
有線/無線以外にも、マウスを選ぶ際に知っておきたいポイントがある。まずは形状だ。人間工学を意識し、親指のあたる部分にくぼみを作ったり、左右のボタンの高さを変えたりと、さまざまなデザインのマウスが登場している。今のマウスでは、長時間使うと手が疲れてしまうという人は、持ちやすい形状にデザインされたマウスを使ってみるといいだろう。購入にあたっては、実際に店頭に行って自分の手にフィットするかを確認するようにしよう。
ユニークなデザインのマウスいろいろ
また、マウスの動きの検知方式もチェック。ほとんどのマウスは、光学式だが、その中にも赤色LED方式とレーザー方式とがある。価格は赤色LED方式の方が安いが、光を反射する素材の上ではうまく動作しないことが多い。そのため、マウスを持ち歩いて利用することが多いならば、どのような環境でも問題なく利用できるレーザー方式のマウスがおすすめだ。
光学式マウスで操作性を追及するなら、分解能もチェックしたい。マウスを1インチ動かしたときに、画面上でどれくらいマウスカーソルが移動するかを示す数値だ。大型ディスプレイで高解像度モードを利用していたり、精密な動きが必要なグラフィックソフトを利用したりするなら、分解能の高いマウスが役に立つ。ただし、一般的に分解能が高くなればなるほどマウスの価格も高くなる。普段特別な作業をしないという人であれば、低い分解能のマウスでも問題ないだろう。
マウス以外のポインティングデバイスにも注目
書類をチェックしていて、キーボードで指示を打ち込むのではなく、直接画面に項目を書き込みたいと思うようなことはないだろうか。そんな時に便利なのがタブレットだ。タブレットは、光学式のペンと板の形をしたタブレットがセットになっているもの。ペンをタブレット上で動かすと、その動きを読み取ってマウスのカーソルを移動させるポインティングデバイスだ。マウスよりも細かい操作が可能なため、パソコンでイラストを描くときなどに用いられる。
最新のOSであるWindows Vistaは、タブレットを標準でサポートし、ワードやエクセルなどのドキュメントに直接文字や図表を書き込むことができる。また、タブレット上でペンを動かすだけでカーソル操作ができたり、画面の範囲指定や切り取りも可能。タブレットを利用することで、キーボードに加えて手書き感覚による入力手段も利用でき、表現の幅が大きく広がる。マウスと併用すれば便利なツールだろう。
また、マウスの代用として根強い人気を誇るのがトラックボール。台座の上にあるボールを転がすことで、マウスのカーソルを操作するタイプのポインティングデバイスだ。マウスに比べて長時間操作をしても手首や肩が疲れないというメリットがある。また、台座自体を動かす必要はないため、作業スペースを取らないのが特徴だ。ただし、操作に慣れるまではうまくカーソルを移動できない、緻密なカーソル操作が難しいといった短所があり、細かな動きが必要な作業には向いていない。
さあどれにする? マウス購入ガイド
さて、ここまでマウスの種類とそれぞれの特徴を見てきたわけだが、ここでマウスごとのメリット・デメリットをまとめてみよう。
接続方式に関しては、狭い場所や持ち運びでの使用が多いならワイヤレス、家庭や仕事場など決まった場所で使うなら有線式がいいだろう。読み取り方式は、普通に使用するなら、どちらでも差がないように思える。しかし、使う場所を選ばないという点でここはレーザー式をおすすめしたい。外での使用が多い人はもちろん、机の模様パターンに影響されることがある赤色LED方式に比べ、屋内でも快適な操作が可能なのだ。
分解能では、自分の用途に合わせた選択がポイントだ。ネットやメールなどしか必要ないという人には分解能はあまり関係ないので、特に気にしなくてもいいだろう。一方、グラフィック編集やゲームなど速く正確な動きが必要な場合は高分解能モデルをおすすめする。また、最近は分解能を切り替えられるマウスも発売されているので、チェックしてみるのもいいかもしれない。さまざまな組み合わせの中から自分にピッタリのマウスを見つけてほしい。