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「アニメ」と「食」が自慢のIT拠点、新たなヘソ「秋葉原UDX」をぶらり

店舗

2006/03/09 23:33



 3月9日、秋葉原駅前にまた新しい名所「秋葉原UDX」がオープンした。1?3階のレストラン・カフェなどの商業施設エリアと中高層階のオフィスエリア、約800台の地下駐車場からなる複合施設だ。地上22階、地下3階、延べ床面積16万1676平方メートルを誇る新たな名所を、オープン初日にぶらりと歩いた。

 「秋葉原UDX」の最大の魅力は、食の新名所「AKIBA_ICHI(アキバ・イチ)」だろう。かつて秋葉原にあった「東京神田青果市場」の活気や、人が集まり賑わう様子と「選ばれた食」をイメージして命名。初出店や新業態での出店が多く、1度ならず何度も足を運びたくなる。外観や内装にこだわった店が多く、見ているだけでも楽しい。なかでも下町の老舗の味、江戸の味が手軽に楽しめるお店が多いのが特徴。これまでの秋葉原になかった店や、外国観光客を含め秋葉原にくる新たな来街者が期待できる店を集めた。

 まず、1・2階はランチや帰宅前に軽く一杯といった要望に応えるカジュアルな店が並ぶ。ターゲットは約9000人といわれるクロスフィールドで働く人たち。天気のいい日は2階のテラスで秋葉原駅周辺を眺めながらのランチもおすすめだ。


 3階は、初出店や新業態の店をはじめ、「和惣菜と酒 大膳」など下町の味が目白押し。築地魚市場の中卸が新鮮な魚料理を提供する「つきじ越一」、まもなく創業100年を迎える鳥料理店「鳥つね」、新宿の串揚げ「新宿立吉」は初出店。駒形どぜうの「助七」は、お得意様だけに自慢のそばを提供してきた老舗の新業態、上野の聚楽は創業当初の「須田町食堂」を再現した。


 鹿島建設・開発事業本部事業部の山本俊行次長は「江戸の味を手軽に楽しめる店舗などを中心に、これまで秋葉原になかったもの、外国観光客を含め秋葉原にくる方が期待される店舗が軒を連ねている」とし、「秋葉原クロスフィールド」全体で1日平均3?4万人の新たな集客を見込む。

 注目は「食」に限らない。海外でも評価が高い「日本アニメ」の情報ステーションも4階にお目見えするからだ。名づけて「東京アニメセンター」。スペシャルアニメの上映、公開録音、声優イベントなどを実施するほか、日本アニメの最新情報を国内外に向けて発信していく。キャラクターグッズやキャラクター人形焼が買えるショップも併設。3月15日のオープンが楽しみだ。



 昨年3月にオープンした「秋葉原ダイビル」とあわせたこの一体は、新たなIT拠点「秋葉原クロスフィールド」と呼ばれ、「秋葉原UDX」オープンで無事完成となった。9日にはその記念セレモニーも開かれ、石原慎太郎東京都知事も出席。「秋葉原は世界のIT拠点とんでもない可能性を持っていると信じている。米・シリコンバレー以上の国力を発信する基地としていきたい」とエールを送った。生まれ変わる秋葉原のヘソ「秋葉原クロスフィールド」。一度訪れてみてはいかがだろう。